錦市場を歩く
迎春準備をするにあたっての食材購入ということでは、地域それぞれに、「台所」と呼ばれるような、市場がありますが、中でも「京の台所」と呼ばれているのが、錦市場です。その歴史は、やはり古く、平安京ができた頃から、自然発生的に、市が立っていたのだそうです。私が行った時期は、大晦日までに、まだ、一週間以上あったので、それほど、ものすごい人出というほどではなかったですが、それでも、通りを埋める多くの人で賑わっていました。お正月ならではの食材を買い求めたいと、普段は、スーパーで買い物をしていても、この時期だけは市場で買い揃えたい、と考える方もおられるのでしょうね。大晦日が近づくにつれ、さらに活況になってくるのだと思います。京都というところは、盆地であることからどちらかというと、山菜など蔬菜類を使った料理や淡水の産物を使った料理が中心。そこへ、若狭から届く「一塩もの」と呼ばれる魚介類や干物などを取り合わせた料理が、京料理の本質であったといえます。そうした中で、水に恵まれているという条件を生かして、「すぐき」や「千枚漬」などの漬け物が発達してきました。錦市場には、京野菜の専門店もあります。「九条ねぎ」や「聖護院かぶ」などは、一般的にも有名ですが、この店には、「鹿ケ谷かぼちゃ」や「堀川ごぼう」など、珍しい京野菜も色々と並べられていました。新鮮な、地元ならではの特産品が豊富に並ぶというのが、やはり、市場の魅力なのでしょうね。 と、ここまで、あまり柄にもない話を書いてきて・・このところ、私の日記には、京都に関連する記事が多いと、お気づきの方も多いかもしれませんが、それは、今月、京都検定(2級)を受検したということがあり、京都について、色々な勉強をしていたためであります。京都検定というのは、京都の歴史、文化、祭り、芸能、生活、など、京都に関する事柄全般が出題対象になっていて、京料理や京野菜、京菓子などの問題も出てきます。京都通であることを認定する試験といったものでありますが、その合格者に与えられる特典が魅力で受けたようなものです。合格できたかどうかは別としても、こうした勉強をしている時は、とても楽しく、結構、夢中になってやっておりました。この一年を振り返った時、仕事の上では、厳しいことも多く、とても忙しくもあり、辛い一年ではありましたが、その反面、楽しいことも色々とありました。京都検定に挑戦できたということも、一つの達成感になっています。来年は、どんな年になるのでしょう。皆様にとっても、良い年になればいいですね。また来年も、当ブログと宜しくお付き合い頂けますよう、お願い申し上げます。