秋晴れの那須・茶臼岳
18日 (水) : 久しぶりに那須の茶臼岳に登ってきました。那須には良く行くのですが、花旅人の私は花を求めて姥が平や南月山などへ行くことが多く、那須の主峰・茶臼岳にはめったに登ることがありません。でも、台風18号が過ぎ去ったあとの青空が余りにもきれいなので、高いところに登りたくなったのです。途中の 「那須岳展望台」からみえる那須岳は思った通り、鮮やかに輝いていました。 ここはプロポーズにふさわしいロマンチックなデートスポットとして全国に120?箇所ある 「恋人の聖地」 のひとつです。 この石の標識のどこかにピンク色の小さなハート型の石がはめ込んであるんですよ。この日の私たちは楽々コースのゴンドラ利用。平日だというのにゴンドラを待つ人の列の長いこと・・・この秋空を待っていた人が多かったのでしょうね。ゴンドラ山頂駅を下りて外に出ると、こんな立派な標識ができていました。 「ゴンドラ山頂駅 1,684m 」。 1,915m の山頂まで 標高差 231m だったんですね。登りはじめると、真ん中にこんなものも・・・ 「転倒注意」 とあります。登山道もゴロゴロ石とザラザラの砂交じりの道ではなく、階段状に整備されたのでとても登り易くなりました。「牛ヶ首」 との分岐にもこんなに立派な安定感のある標識ができました。 前回この登山道を通ったのは2ヶ月前のイワカガミの咲く頃、その時には登山道のわきに資材が積み上げてあるだけでした。この山はゴンドラ利用で気楽に登る人が多いので、しっかりした標識があるのはありがたいことです。分岐まではリンドウやシラタマノキなどの植物が見られましたが、分岐から先は岩だらけの登山道。表からは見えませんが今も噴煙を上げている活火山なので、山の上には植物が生えないのでしょう。 上は 「大岩」。 背丈の4~5倍もありそうな大きな岩で、歩いている人が小さく見えます。時々休憩を入れながら急な岩の道を息を切らせて登り、山頂近くの鳥居に着いて、ほっと一息・・・。 なんてきれいな青空なのでしょう・・・!へっぴり腰のおばあさんがゆっくり登ったのだから かなり時間がかかったかと思って時計を見たら 山頂駅から 約45分! これだから若い人は普段着にスニーカーでも登ってしまうんですね。山頂はすごい人! こんなに込み合う茶臼岳は初めてです。 記念写真を撮るのに順番待ちをするほどでした。山頂の標識も新しくなり、これまた新しい寒暖計が設置されています。 この日の気温は 21℃。 日差しが強いので、体感温度はもっと高く感じました。山頂からの眺めは 360度。 遠くの山々が実にきれいで、富士山もかすかに見えたのはうれしかったです。一応、写真を写しはしたのですが、見える人には見えるかも、という程度・・・。お昼を食べながら あれは女峰山、そして白根山、こっちは高原山・・と、山座同定を楽しみました。でも、県内の山は分かっても遠くの山までは確かでないのが残念でした。目の前に横たわる流石山の尾根は穏やかでやさしく、見飽きることがありません。 峰の茶屋跡に向かって下っていく先に見えるのは朝日岳方面、こちらは実に荒々しく男性的です。 写真の一番右にちょんと尖っているのが朝日岳、左下方の峰の茶屋跡の赤い屋根が下りの目標です。途中で左上に見えた石が 「茶臼の角」 (トトロの耳という人も)だそうです。 私たちが下っていく方から逆に登ってくる子供たちはゴンドラで一緒だった小学生です。 須賀川の小学五年生だそうですが、牛ヶ首経由で鉢巻コースをぐるりと回り、峰の茶屋から登ってきたのだそうです。引率の先生によれば、子供たちにはその方が楽なのだそうです。 でも、距離は長くなりますよね~。 こんないいお天気の日に登ったこの子達は、将来山の大好きな大人になれそうです。峰の茶屋まで下ってくれば、一安心。 後は慣れた道です。 この辺まで下ると、那須の秋を彩る花 「リンドウ」がたくさん咲いていました。 左手に朝日岳を見送り・・・ 振り返って、茶臼の角に分れを告げ・・・ 爽やかな秋の空気を胸に家路に付きました。写真には撮れませんでしたが、茶臼岳の上を飛んでいるアサギマダラを見たことを付け加えておきます。 ばらばらにでしたが、全部で5頭も・・・。 赤城自然園あたりを目指していたのでしょうか・・・。