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カテゴリ:やきもの屋のくらし
先週の土曜 夕方5じすぎ
奈良クラフトの初日を終えて 県営駐車場に向かってた 奈良国立博物館の向かい側の歩道を歩いてた 国立博物館の平常展の入館料は ¥500 毎年の秋にある 正倉院展やと ¥1000 かずかずの宝物 かずかずの文物 諸仏諸尊諸神・・・ しかし 売れんかったなぁ 初日の売り上げが ¥11200 キビシーなぁ 明日は雨らしーしなー まあ しゃーない 早よ風呂屋に行こーっと と 右に塔頭」たっちゅう 小さな寺の門 そこから出てくる若者2人 なにかの展示があるらしー 門から垂れ幕が下がってて しりあがり寿 「おやじ山水」 ほー なんかこの古い寺を使こて しりあがり寿が なんかの展示やってるんや ほー おもしろかろう ちょっと 見てみるか・・・ 鹿よけの柵を引いて門をくぐり 靴脱ぎ 玄関 平机に2人 1人は若いオネイサン 1人は30台半ば お兄さん そのお兄さんが 伏目がちに なぜか もうしわけなさそうに 500円の入場料がいるんですが あっ そー じゃコレで・・・ 左手に進む そこにも1人若いオネイサン 段差がありますので お気をつけください もともとが暗い寺の中 磨きこまれた板間 そこに敷かれた黒い布 その上を歩くと 奥の部屋に置かれた モニター群に 導かれる 部屋の中 闇さらに暗い 二間ぶちぬき そこの銀色の道が 流れてる モニターを見る 順路でもあり 水の流れでもあり モニターのひとつひとつが 枯れ山水の庭に配された 岩であり そーゆー 見立ての インスタレーション作品 である らしー インスタレーション 一時的な展示作品 =美術表現の1形式 展示される場をも借景的に使ったり または有機的な意味を持たせてとりこんで その場において 一時的に展示される 立体および平面の作品(群) すべてのモニターには 粗い線描のアニメーション モノクロ しりあがり寿のタッチ ヒョウヒョウと脱力した ヘタウマな オヤジたちが いーっぱい 映し出され あるものは単体で すこしく 動き あるものは集団で はげしく 動き 思わせぶりな いくつかの キーワードらしき 活字文字 現れ 消え・・・・ まあ わけのわからん フンイキを楽しむだけの 現代美術の一典型ですわね・・・ まあ 真剣に ひとつひとつ鑑賞する映像とも思われず・・・・ まあ いくつかのモニターの画像をナナメ見ぃして・・・ ユルユルと銀色の水の道を歩いて 次の部屋の展示を見ようと 進んだ てっきり 次室がある と思い込んでたら これで終わり 右奥で行き止まり その先には進めない おやじ山水 とゆー この部屋での インスタレーションが 500円の 入場料を払って 得られることの すべて そのことへの かなりの おどろきとともに 銀色の道を また 引き返して もどるしかない・・・ ぼったくり とゆーコトバが 自然に浮かんだが 怒りが湧いてくる わけではない むしろ 淡々 ハハハハハ と 乾いた笑いが出るカンジ 現代美術とは そーしたもん と ムカシから知ってるからである 奈良国立近代博物館の常設への入館料が ¥500 ここのこのインスタレーション入場料が ¥500 同額を投じて 得られるサービスの 彼我の差・・・ ここの500円は 場を借りたお寺への謝礼になるんであろう 使こたモニターの消費した電力料なんやろう お兄さん1人オネイサン2人の人件費なんやろう 見る前に 入場料は徴収される 見た時に これはワタシが期待したものと 大きく違う と 強く確信したとしても 見た後に 返してくれるはずはない やはり ある種のアートは ぼったくり である しりあがり寿 にはなんの罪もない 文化で町おこし とか 文化力 とかゆーて いろいろとある 美術の世界の ある部分が 行政とからんでやる いろんな仕掛け 仕組みの中に たまさか こんなことが 起るんである えーと 10年ほど前かなぁ 3年ほどやったか Usenを入れてたんですねー 何百チャンネルもあり ディラン専門 ビートルズ専門 ガムラン音楽専門 インド音楽専門 漫才 落語・・・ いろいろ楽しんだなかに スタジオ58 って番組があり これは 1958年生まれの 山田五郎 が同時代のゲスト 各界で活躍する 1958年生まれのひとたち ときには上下5歳の幅までみとめる をスタジオに呼んで 2時間のインタヴュー=聞き取りをする そーゆー番組 めっぽうおもしろかった オレは1957年生まれやし 出てくるハナシのいろいろなデテールがほんと懐かしく・・・ ソムリエの田崎真也は どこに生まれて どんな中学時代で どーゆー道筋でソムリエになりえたか とか 自民党議員である 山本一太は なぜに議員でありつつ ギターを弾きつづけるのか とか まあ さまざまに 同時代のいろんなヒト が たまたまのめぐりあわせによって いろんな職につき まあ ニッポンのトップを走って 活躍してるんやなぁ と・・・ 総じて言えることは 1958年ころの生まれの人間が 大学生になるころに サブカルチャーがカネになりだした みんなそこに 運命として 巻き込まれたり 乗っかったりしてるうちに なんとなく 今のポジションにいる もともと 突出した才能と上昇志向のあるヒトもいる が 多くは いや東京に出てボーっとしてたら こーゆーことやることになり 続けてたらこーになった 1958年生まれは 今 53とか52歳 オレらより 上の世代は サブカルチャーを発見し おもしろがり その荒野を耕しはじめたが まだまだ カネにならなかった が 彼らが耕した土壌に すこしづつ 資本が流れ込み始めて 急にモーカルよーになった ま オレが高校生のころ ワンダーランドが創刊され それは 宝島 って本に姿を変えていったし 一方では 画学生は ビックリハウス なんかをよろこんで読んだわけで ちょっとひねった特殊ジャンルの つっこんだ情報をいろんな角度からおもしろがる そーゆーサブカルチャーの作法流儀がひろがり確立しだして 今にいたるオタク文化の草の根をはぐくんだわけ そこが市場になりだしたんが 1975~80年ころ 1958年うまれが 高校生から大学生のころ ポパイやホットドッグプレス なんかのカタログ雑誌が創刊 モノにまつわるストーリーを買う時代 付加価値文化を買う時代 このころたしか 博報堂やったか 電通やったか 野村総研やったかなぁ こんなことをゆーてたと思う もう文化しか売るものがなくなった とか 高度成長期のような大衆 ひとつの価値感をもった大衆は もはや存在しない もっとこまかく分散した 分衆 が並列する時代 さらにもっと こまかい 個衆 が無数にただよってる時代 で Usenの 山田五郎の スタジオ58 美術分野でのゲストとして みうらじゅん とか やくみつる とか しりあがり寿 もいたわけで そのケーレキを聞いてると 納得しきり まー そーやったんやろなー と得心しきり 静岡の大きな家具屋に生まれて 父親もマンガが好き 潤沢にふんだんに マンガを与えられて育った 少年時代は ものすごく凝ったプラモデル作りに熱中 たくさんの軍艦 家の庭でジオラマ 海戦を再現して 綿を使って爆雷爆撃の様相を表現してみたりしたそー 進学校から多摩美 ほんでこっからがおもしろい 4年生かな 当時やと みんなが就職活動してるころ ともかく ボーっとしてたらしー なんにもしてなかった ほんでなんか学生課にいてたときに 電話がかかってきて だれか麒麟麦酒の広報部にいくやついるかー? 手をあげて ハーイ行きまーす で麒麟麦酒広報部に入社 麒麟は 毎年何人か多摩美から採るワクがあり 電話がかかってきたらしー・・・まあそんなカンジ ありうる デザインをするわけでなく 一番搾り のプロジェクト マーケティングにかかわり13年ほど 会社員しながら けったいなマンガを画いて ガロとかに画きついでたら 2001年 弥次喜多 in DEEP で 第5回手塚治虫文化賞「マンガ優秀賞」を受賞 いそがしくなったんで 麒麟麦酒をやめてマンガ1本にしぼる・・・・ ごっつう恵まれたケーレキ ですよねぇ・・・ 哲学的なテーマまで幅広くあつかい ギャグによって文学の領域にまで達した との評価 非常にラフで 一見描き殴りのような ヘタウマな絵を描くが 生前の手塚治虫に 実はものすごく絵がうまい人だ と評され その手塚治虫に2作目の「エレキな春」では真似が出来ないと 言わしめた ↑ ウィキペディアの抜き書き で しりあがり寿 のマンガ単行本 出たころから何冊か持ってます エレキな春 ももちろん当時買って いまも ときどき読み返す 当時 しりあがり寿はよく 他の漫画家の作品作風の 引用 をやっていて カムイ伝の正助とかが出てきて ハチャメチャなストーリでね あたらしかったなぁ ほんとうに笑えた いまも おもしろい そこはかとなく おもしろい マイナーな漫画本 けっこうする しかし 投じたお金に見合った感興が いまもかならず得られる♪ この ぼったくり は しりあがり寿 罪ではない 現代美術の仕組み の罪である ほな 豆奴はん あんじょうに♪ しりあがり寿はん うち 朝日夕刊連載の 地球防衛家のヒトビト あの ヒョーヒョー感は 好きどすんやけどぉ 「弥次喜多 in DEEP」とかになると 気色悪いてゆーか・・・ なんや わけわからん世界どすなぁ・・・そこが評価 高いんどすやろけど・・・・ 男はんには・・・ ブログ読者のみなさまの お力添えを頼りに 書きついでまいりますよって どーぞ今日も1クリック おたのもうしますー♪ ↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年10月08日 08時47分43秒
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