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街で拾った髪の毛を基に、その人の顔を3Dプリンターで復元することが出来るという。DNAを解析して、そこから抽出したデータをPCに入力して創り出された顔は、余りにもリアルでゾッとする。
髪の毛1本にすら、膨大な遺伝子情報が詰まっている。私たちは日常、“プライバシーの塊”であるといってもいいDNAを、無意識のうちに公共の場にたくさん落としてしまっている。そんな現状にあるDNAに対する意識啓蒙のために活動しているのが、シカゴ美術館附属美術大学に所属するアーティスト「Heather Dewey-Hagborg」氏。
氏は、髪の毛1本から一体どれほどの遺伝子情報が読み取れるのかを調査するため、公共の場やトイレ内に落ちていた、“誰かの髪、タバコの吸い殻、噛んで捨てられたガム”などのサンプルを集めた。
遺伝子分析をおこない、個人を特徴づけるDNAの要素を検出し、それをもとにコンピューターを用いて、予測できる人物の顔モデルを制作。できあがったモデルを3Dプリントして人物の顔を再生成。3Dバイオアート“Stranger Visions”として展示・公開した。そのあらましが動画でも公開されている。
抜け落ちた髪の毛1本、皮膚や爪の小片に、人物の顔が再現可能なほどの遺伝子情報が込められている。Hagborg氏としては、個人の遺伝子情報は守られなければならず、プライバシー保護のために選択肢が用意されるべきだと考えた。氏が運営するサイトbiononymous.meは、人々の意識啓蒙、および情報公開、交換がされるコミュニティとしての役割を果たすべく設立された。 ガジェット通信より抜粋。
それにしても恐ろしい時代が来たものだ。凶悪犯罪における似顔絵やモンタージュ写真に変わるものとして、真価を発揮するのは持論良い事だ。しかし、人間の体の設計図を勝手に解析され、顔形のみならず臓器や血統など様々なプライバシーを蔑ろにされるというのは空恐ろしい。
DNAは30億個の塩基対が二重らせんを成し染色体に折りたたまれていて、それは父親由来と母親由来の2つが対になっている。染色体には2倍の60億塩基対が存在している。つまり、私たちの体の設計図は120億個の塩基によって描かれているという。
その120億個の塩基配列から、体質の違いや病気の発生リスクを調べ、塩基配列の違い(スニップ)や特定遺伝子の発現量を簡単に出来る「遺伝子検査サービス」というものがある時代。唾液を小さな容器に入れて郵送すれば、二週間後にはPCやスマホで幾つかの病気のリスクを12,000円で知ることが出来る。
医学の病気予防という見地から研究が進められているとは言え、ノウハウさえ確立してしまえばあらゆる分野に応用されていくのは目に見えている。商業取引されるということは、その為の「悪」が生まれるのも必定の事。
誰がどう悪用するか分からないし、どうなっていくのか見当もつかない。人口120億の時代がやって来ると、民族・国家の対立が増し、これに油を注ぐことにもなり兼ねない。
120億の人間と120億個の塩基。奇しくも同じ数字が並び、ここで人類は滅亡に向かう?
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題してスタートすることにしました。。◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆短歌集「ミソヒトモジ症候群」円居短歌会第四歌集2012年12月発行
●「手軽で簡単絞り染め」D
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プロフィール
sunkyu
日本の四季と日本語の美しさ、面白さ、不可思議さ、多様性はとても奥が深い。日々感じたことを「風におよぎ 水にあそぶ」の心持ちで短歌と共に綴っています。 本業は染色作家
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