学習の前に、顔の筋トレ
私と一緒に問題を解くと、スイスイ解けるのに、試験の時には、「難しくて、歯が立ちませんでした。」と報告してくる子がいます。特別な子ではなく、大半の子がこうです。 教え方の問題?まあ、つまりはそうなんでしょうが、単純な「説明の仕方」の問題ではないのは、明らかです。 試験になると、これまでの苦手意識が、ムクムクと顔を出してくるのです。そして、問題文すら、まともに読めないようにしてしまうのです。実際に、解けなかった問題を私と一緒に読みあげて、絵図にまとめると、「あ、こんなに簡単だったんだ!」って、声を上げます。ここで、叱っても仕方がありません。ヘビが嫌いな子を、ヘビが好きにならせるのと、同じ努力が必要なのです。 この、問題を解く意欲そのものが、試験中に低下することは、わたしたち大人から見ると、「ありえない」と思うかもしてませんが、子どもたちには、しばしば起こります。 過去のにがて意識はこれまでの日々の積み重ねから来ており、根が深い場合があります。だから、この解決法も、根気づよく続けなければなりません。何を? そう、笑顔、スマイルをしながらの学習訓練です。顔の筋肉に覚えさせてしまうのです。 笑顔は、脳に、楽しいことをしていると、錯覚させます。そして、やる気ホルモンの脳内ドーパミンやβエンドロフィンを出してくれます。そして、本当にやる気が湧いてくるのです。さらに、長期記憶の向上や、思考力の向上まで導いてくれます。 まずは、教師が笑顔でなければ始まりません。顔の筋トレ、頑張るぞ!