なぜ、人によって、違った反応があるのでしょう。
たとえば、モノを見ることは、とても簡単なことのように思っています。
何の努力も要らないと思っています。
しかし、3次元の立体空間として、周囲を認識すること自体が、スゴイことです。
だって、眼球の網膜に投影された光は、2次元なのです。
平たい世界なのです。
理論的には、2次元から3次元を作るのは、とても困難です。
影絵を見ただけで、立体図形を言い当てるのが、難しいのと同じです。
脳が独自の解釈をして、空間を作り出して、私たちに見せてくれているのです。
過去の経験から、様々な仮説を脳はもっています。
それに基づいて、解釈をして、そのうえで、映画を作っているのです。
私たちは、脳が監督した映画の観客なのです。
だから、見ているものが、真実だなどと、信用してはいけないのです。
自分の脳の解釈を見せてくれているに過ぎないのです。