カテゴリ:ハープの話・豆知識
ヴィオラ奏者の藤原義章先生のスタジオが山梨県甲府にあり、
今日はそちらでNHKの取材がある、ということで甲府に行って参りました。 スタジオにはチェンバロ、ヴィオラ・ダモーレ、イングリッシュ・ヴァイオレットといった大変珍しい古楽器の他、 エラール社のハープも置いてあり、そちらのハープを演奏して欲しい、という依頼でした。 こちらが、現在のグランドハープの原型である、 1800年代、フランスのエラール社が開発したダブルアクションハープです!! この楽器が作られてハープは大きく発展していきました。 普段は博物館などでしか見られない楽器で、 私は実際に演奏するチャンスを頂き、とてもラッキーでした! ハープは弦が4本ほど切れていましたので、弦の張り替えをしました。 低弦部分、錆が目立つスチール弦も張り替えをしました。 張り替えをすると、通常のハープと同じく、すぐに音程が落ち着きました。 弦を通す部分は、現在の楽器と多少違いました。 支柱の装飾が本当に素晴らしかったです。 現在のグランドハープと比べ、小さいため(おそらく165cmくらいでした) 弦は柔らかく、弦と弦の幅も狭かったです。 ハープは、オーケストラでの演奏の音量をカバーするため、大きなサイズに改良されていきました。 当時のエラール社のハープは小型でサロン向けのハープです。 全体の音量には限界があるものの、高音は優しく、中音は穏やかで、 低音はダイナミックな音で、良い楽器でした。 レコードでしか聞いたことのない懐かしい音色を実際に聞くことが出来ました。 テレビの取材では、エラールのハープにあわせて、当時活躍したフランスの 作曲家、ドビュッシー、アッセルマン、トゥルニエなどの作品を演奏しました。 ミニコンサートの様子も撮影して頂きました。採用されると良いなぁ。 放映が決まりましたら、こちらのblogでお知らせさせて頂きますね! 今回は即興的なミニコンサートだったため、 今度、改めて、エラールの楽器を用いたハープコンサートを行いたいなと思いました。 関係者の皆様、良い機会を頂き、本当にありがとうございました。 ブログランキングの応援、ありがとうございます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.10.21 09:58:39
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