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ハープ奏者 高山聖子 ブログ

ハープ奏者 高山聖子 ブログ

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2009.10.20
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ヴィオラ奏者の藤原義章先生のスタジオが山梨県甲府にあり、
今日はそちらでNHKの取材がある、ということで甲府に行って参りました。

スタジオにはチェンバロ、ヴィオラ・ダモーレ、イングリッシュ・ヴァイオレットといった大変珍しい古楽器の他、
エラール社のハープも置いてあり、そちらのハープを演奏して欲しい、という依頼でした。

Image286#1.jpg
こちらが、現在のグランドハープの原型である、
1800年代、フランスのエラール社が開発したダブルアクションハープです!!
この楽器が作られてハープは大きく発展していきました。
普段は博物館などでしか見られない楽器で、
私は実際に演奏するチャンスを頂き、とてもラッキーでした!


Image285#1.jpg
ハープは弦が4本ほど切れていましたので、弦の張り替えをしました。
低弦部分、錆が目立つスチール弦も張り替えをしました。
張り替えをすると、通常のハープと同じく、すぐに音程が落ち着きました。
弦を通す部分は、現在の楽器と多少違いました。

Image287.jpg
支柱の装飾が本当に素晴らしかったです。
現在のグランドハープと比べ、小さいため(おそらく165cmくらいでした)
弦は柔らかく、弦と弦の幅も狭かったです。
ハープは、オーケストラでの演奏の音量をカバーするため、大きなサイズに改良されていきました。
当時のエラール社のハープは小型でサロン向けのハープです。
全体の音量には限界があるものの、高音は優しく、中音は穏やかで、
低音はダイナミックな音で、良い楽器でした。
レコードでしか聞いたことのない懐かしい音色を実際に聞くことが出来ました。

テレビの取材では、エラールのハープにあわせて、当時活躍したフランスの
作曲家、ドビュッシー、アッセルマン、トゥルニエなどの作品を演奏しました。
ミニコンサートの様子も撮影して頂きました。採用されると良いなぁ。
放映が決まりましたら、こちらのblogでお知らせさせて頂きますね!
今回は即興的なミニコンサートだったため、
今度、改めて、エラールの楽器を用いたハープコンサートを行いたいなと思いました。

関係者の皆様、良い機会を頂き、本当にありがとうございました。


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最終更新日  2009.10.21 09:58:39


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【プロフィール】
2003年、国立音楽大学音楽学部器楽学科ハープ専攻卒業。 ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団、ポーランド国立クラクフ・フィルハーモニー管弦楽団のエキストラ出演など、ソロ、オーケストラで演奏活動を行う他、レコーディング、講演活動など幅広い分野で活動をしている。詳しいプロフィールは高山聖子・オフィシャルサイトをご覧ください。

【コンサート出演情報】
■2024年2月18日(日)『ちよだ猫まつり2024』
■2024年3月12日愛媛県松山市 Spring Concert
■2024年3月13日(水)愛媛県新居浜市 早春賦コンサート
会あかがねミュージアム 多目的ホールあかがね座 (250名収容)
■2024年4月21日(日)栃木、響の森
■2024年5月3日〜5日東京・有楽町ラ・フォル・ジュルネTOKYO2024
■2024年5月19日(日)栃木ロータリークラブ
■2024年6月8日(土)発表会 スタジオヴィルトージ
■2024年6月15日(土)第275回耕心館サロンコンサート 
オペラの名曲とハープの調べ
■2024年6月29日(土)帝国ホテルBar保志 創立20周年パーティー


【アイリッシュハープ演奏】The Butterfly/アイルランド民謡


【アイリッシュハープ演奏】秋のダンス/B.アンドレ



【アイリッシュハープ演奏】パッヘルベルのカノン


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【グランドハープ演奏】朝に/M.トゥルニエ

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