人生の無駄、グリーンカード狂想曲を振り返る
人生において無駄だったということは一つもないとは言う人は多いが・・・たとえば、とても人には言えない失敗談を、数年を経てやっと口に出来たりする。自分の場合の、CPA受験に三度失敗して、結局断念したことがこれにあたる。しかし、この話は今にしてみれば、ナイストライとも言うべき話で、実現はできなかったがなんとも思わない。CPAに教材と授業には60万は費やしたから、お金の無駄という意味では、情けないはなしだが・・・さて、数年を経て人に話せる「人生の無駄」のもう一つ、グリーンカード取得に費やしたお金とエネルギーがある。これにも、弁護士費用などを通算すると50万以上は払っていた。なんせ子供の学費を節約する道は、「これしかない」と信じ込んでいたから。今思うとまったく涙ぐましい努力だった。会社は冷淡だったから、家族や子供の状況を英語で弁護士に説明して、気の遠くなるようなプロセスを踏んでGC取得を進行させていた。「ビザキャンセル事件」と「帰国命令」で、全ては水の泡となったのだけれど、思い出しても泣けてくる。人間は、どうしてこんなに間抜けで、ドジで、無駄なことをやってしまうのだろう。しかも、多額のお金を使って、泥沼にはまり込んで、苦い思いをして、最後には「くたびれ損」に終わるのだ。人生を振り返るのは早いが、こんな「人生の無駄」という視点で過去を振り返ると、まったく「要領の悪い男」ではあった。