外資系企業の恐ろしさ
仕事や人生の上でのタブーというのか、「ここには触れたくない」ということや、「この人には勝てない」といったものがある。この数日、前者の「ここには触れたくない」という自分の渡米転職近辺のタブーに触れた。「この人には勝てない」と意識していた人に、フランス人と結婚して外資大手企業を自在に転職していた上司。そして若くからドイツに駐在していた従兄弟がいる。事があるたびに、「いいなあ」と憧れていた人の一部だ。ところが、米国に6年間駐在できて家族と過ごせた経験により、この二人を意識したりすることはスッカリなくなった。自分が実現できた夢=海外経験のおかげだと思う。また、外資企業での自分の外国人上司や一緒に働いていた海外の人達も、「この人建には勝てない」としっぽをまいていた人達だ。苦手意識というのか、自由に英語を操ってワールドワイドスタンダードの知識から攻められる人。特にリストラの際には、外国人上司にうまいこと「切られた」という一面があったことも、「苦手意識」に結びついたかもしれない。しかし、これも米国駐在のお陰だろうか、日本的経営というのか、日本人の素晴らしさがわかったことにより、「苦手意識」を払拭できたようだ。ワールドワイドスタンダードが優れているとは限らないこと。米国の経営スタイルが優れている訳ではないことを身をもって体験したことによる克服プロセスみたいなものだ。外資系企業の怖さは、特にリストラの際に発揮される。日本のような情に流されたものが一切なくて、スパッと人を切れることだ。