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JINさんの陽蜂農遠日記

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2021.06.22
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カテゴリ:鎌倉市歴史散歩
『​鎌倉散策 目次​』👈リンク

「永福寺跡」の散策を続ける。
前方に見えてきたのが「薬師堂」の基壇。



「薬師堂(やくしどう)
ニ階堂の北側に建つ脇堂であり、正面は約167E、奥行が約127mの本瓦葺で、南側の阿弥陀堂と
ほほ同し大きさの堂です。創建期永福寺の特徴をなす、極めて珍しい木製基壇(正面約19.2m、
奥行約15.2m、推定の高さ54cm)の上に建てられていました。周囲に線と雨落ち溝、正面には
階段が確認されています。」



案内板にあった発掘中の「薬師堂」跡の写真。



「北翼廊・北中門
北翼廊は薬師堂の北側より北に約13.7m、ここで東に折れて東西に約37.3mの規模で
に臨む廊下です。板敷で東端を釣殿にあてていたと考えられます。北中門は北翼廊の北面
中央に開かれた間口約4.5m、奥行37mの格式の高い四脚門(しきやくもん)です。」



案内板にあった発掘中の「北翼廊・北中門」跡の写真。



案内板にあった発掘中の「北翼廊・北中門」跡の写真。



そして一番端にある「釣殿(つりどの)」。



「釣殿
池に突き出す南翼廊の先端には釣殿が設けられていたと考えられます。
釣殿は邸宅内の遊宴のための建物で、寺院建築に付随するのは大変珍しく、『吾妻鏡』に
2代将軍源頼家が酒宴を釣殿で行ったと書かれています。北翼廊の釣殿では礎石や柱が発掘され、
建て替えや火災の痕跡が確認されました。」



案内板にあった発掘中の「釣殿」跡の写真。



案内板にあった発掘中の「釣殿」跡の写真。



「釣殿」、「薬師堂」、「二階堂」のCG。


   【https://blog.plaza-house.jp/index.php/2020/11/06/post-4646/】より

「釣殿」前から池を見る。



「釣殿」の礎石の先に谷間の流水を引き込んでいる石で囲まれた水路が見えた。



ズームして。



「鑓水(やりみず)
北翼廊の北側に、谷間の流水を引き込んでつくられていました。発見されたのは素掘りの溝で、
長さ約35m、幅は広い所で約3m、狭い所で約1.8m、深さは約20cm程でした。使われていた
多くの景石は抜き取られていました。当時の京都貴族の邸宅内の庭園では、趣を凝らして
造られた遣水が重要な景観となっていました。
※遣水部分の整備では盛土をした上に新たに庭の景色を再現しています。」



案内板にあった発掘中の「遣水」跡の写真。



「釣殿」近くから池に流れ込む「遣水」。



「北中門」近くから「薬師堂」とその先の「二階堂」の基壇を見る。



「北翼廊・北中門」跡からの光景。



その先にあった階段を上って行った。



小さな広場から「永福寺跡」の「基壇」、「礎石」を見下ろす。



「三堂」の基壇をズームで。



「遣水」の上流には黄色の花菖蒲が美しく。



一番北の丘の上から見える「永福寺跡」の姿が地図で。



丘の広場の奥に案内板が立っていた。



「国指定史跡 永福寺跡
永福寺は源頼朝が建立した三大寺院の一つです。奥州平定(文治五年( 1189 ) )で犠牲となった
源義経や藤原泰衡らの霊を供養するため、奥州の地で見開した中尊寺大長寿院ニ階大堂や
毛越寺などを摸した壮大な寺で、建久五年( 1194 )に中心伽藍が完成したと伝えられています。
中心伽藍はニ階堂・阿弥陀堂・薬師堂の三堂で、それぞれに各三人の有力家人を奉行として置き、
京都から招いた庭師に造らせた庭園は広い苑地に自然石を配した見事なもので、往時には
鎌倉きっての名勝地とうたわれていました
13世紀の中頃、大規摸な改修が行われ、嫌倉時代の後半に何度か焼失したものの再建され
ましたが、鎌倉慕府滅亡後も鎌倉公方の足利氏によって保護されました。
しかし、応永十ニ年( 1405 )の火災による焼失以後は再建が行われず、江戸時代の初め頃には
廃寺となってしまいました。
発掘調査により、前面に池を配し、阿弥陀堂・ニ階堂・薬師堂が一直線に廊でつながり、翼廊と
いうL字形の廊を配した南北130mに及ぶ中心伽藍が発見されました。
堂の配置は独特のもので、池に配された庭石の規摸も非常に大きく、鎌倉幕府の独創性と権威を
表わす寺として注日されています。
永福寺跡は、今後史跡公園として整備し、公開していいく定です。」



案内板にあった当時の「永福寺伽藍」の写真。



「マロニエ」の花であろうか。



薬師堂・ニ階堂・阿弥陀堂の基壇を見る。



公園の北側の広場。



「国指定史跡 永福寺跡
永福寺は源頼朝が文治5年( 1 1 8 9 )に奥州平泉を攻めた後、奥州藤原氏や源義経など、
亡くなった数万の将兵の鎮魂のため、建久三年( 1 1 9 2 )に創建した寺院です。中心となる
ニ階堂は釈迦如来が本尊であったと考えられ、左右対称に北側に薬師堂、南側に阿弥陀堂の
両脇堂が配されており、一切經供養や万灯会等の法要が盛んに行われるとともに、歴代将軍に
よって境内では華やかな花見・月見・蹴鞠等の行事も行われました。(「吾妻鏡』)。
境内には仏堂・翼廊・中門・釣殿・庭園がつくられ、当時の京都貴族の邸宅を彷彿させる
華やかで住宅的な要素が組み込まれていたことや、東を正面にして全長が南北1 3 0 mに及び、
前面に南北2 0 0 m以上ある池がつくられていたことが発掘調査により明らかになっています。
※整備にあたっては創建当初の地盤を保護するため、6 0 c mの盛土をした上に建造物の礎石を
据えています。また、伽藍の南側には池が大きく広がっていましたが、池については東岸の
一部と現在のテニスコートの部分が未調査のため、整備範囲を狭め、暫定的に板柵で形を
整えています。」


当時の永福寺伽藍の姿をCGで。



北側から池を望む。





「二階堂」の前にかかる朱の太鼓橋のCG。



正面に大きな蓮の鉢が。



「中尊寺ハス
中尊寺ハスは、岩手県平泉町に所在する中尊寺金色堂に安置された、奥州藤原氏4代泰衡公の
首桶の中に納められていた種子を開花させたものです。
1189年に源頼朝が奥州合戦で奥州藤原氏を滅ぼした際、泰衡は斬首され、その首が中尊寺
金色堂に納められました。
昭和25年(1950年)、金色堂の調査が行われた際、首桶の中からハスの種子が発見されました。
平成5年(1993年)に種子の発芽試験に成功し、約800年の時を経て甦ったこのハスは
「中尊寺ハス」と名付けられました。
このハスは、市制80周年記念事業の一環として、平成31年(2019年) 4月9日、平泉町から
寄贈を受けたものです。800有余年の時を越え、かっては敵として戦った鎌倉と平泉との間で
改めて和解を確認し、市町交流を進めていく証しとして、源頼朝が中尊寺を見て創建の構想を
思い立ったとされるこの永福寺跡で栽培しています。」



この場所からのCG。


   【https://www.shonan-it.ac.jp/topics/20200805_01/】より

東側から池越しの光景。



この場所からのCG。



そして「永福寺跡第二展望台」から池を見下ろす。



山の中に入って



「永福寺跡第一展望台」への道は閉鎖中であった。



これは、後に訪ねた「鎌倉歴史文化交流館」に展示されていたCG写真。



「展望台」から下り、「鎌倉宮カントリーテニスクラブ」ハウスを左に見ながら
「永福寺跡」を後にしたのであった。



                          
                              ・・・もどる・・・

                   ・・・つづく・・・





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Last updated  2022.05.19 15:48:51
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