趣味が増えると靴も増えます。
そして、靴のサイズ選びは何度経験しても悩ましいですね。ピタリと思って買った靴も、履いているうちに小さく感じたり大きく感じたり。時刻や季節によっても変わるようです。
欲しい靴のサイズを決めるときは、十分に時間をかけることが必要だと思います。
足のサイズが 25.5 センチメートルの私が EU のメーカーのライディング・シューズやライディング・ブーツを買う場合、サイズは 43 です。今回の Forma Adventure Low もそうしました。
私が日本のメーカーの靴を買う場合、26.0 センチメートルか 26.5 センチメートルが多かったので、正確に測ってもらうまでは、自分の足のサイズは 26.0 センチメートルだと思っていました。どちらかというと余裕のあるサイズが好きなのと、足の幅が広いせいかもしれません。
昨年買ったモンベルのトレッキング・シューズは、26.5 センチメートルのワイド設定でした。厚手のソックスを履くので大きなサイズになるかもしれません。ちなみに、この靴の EU サイズ表示は 42 になっています。
また、普段履きの KEEN のローカットのトレッキング・シューズのサイズ表示は、26.5 センチメートルで EU 41となっています。
正確に測ってもらったのは、東京の「GORO」というハンドメイドで革靴をつくっているお店です。このお店で実際に購入した通勤用の革靴は25.5センチメートルでした。小指の付け根と踵の外側が靴に当たるので、少し拡げてもらいました。2足の「GORO」の靴を、かなり長い年月にわたって履いていて、どちらの靴も3回くらいソールを貼り替えてもらっています。退職後はあまり履いていません。
EU の靴のサイズは、1サイズが 2/3 センチメートルだそうです。つまり、日本の靴は 0.5 センチメートル刻みでつくっていますが、EU の靴は少し大雑把な 2/3 (約 0.67 )センチメートル刻みでつくっているということです。たまにはハーフサイズがありますが、この場合は 1/3(約 0.33 )センチメートル刻みということになります。
43というサイズは、43x2/3なので、28.7 センチメートルになります。ここで気を付けなければいけないのは、「捨て寸(すてすん)」の考え方です。
日本の場合、履く人の足のサイズに 1.0 センチメートルから 1.5 センチメートルを加えたサイズの靴をつくります。この 1.0 から 1.5 センチメートルを捨て寸と言います。靴に必要なつま先の前の隙間の長さが「捨て寸」です。「捨て寸」が無いと指が靴に当たってしまい、歩くことが苦痛になります。
これに対し、EU の靴は、この「捨て寸」を含めたサイズを表示しています。足型のサイズを表示しているのです。そして、EU の標準の捨て寸は 2.0 センチメートルくらいらしいのです。
このことから、EU 43 サイズの靴は、28.7 センチメートルから 2.0 センチを引いた 26.7 センチメートルの足のサイズを持った人が履くことを想定しているのです。
メーカーによっても違いがあり、足の形も民族や国によって異なるので、靴選びは難しいのです。
私の場合、足の幅が広いので、Forma の EU 43、26.7 センチメートルのサイズの人を想定した靴が、長さに加え幅も合わせると、ちょうどいいのかもしれません。
ただし、バイク用品店で TCX とガエルネのライディング・シューズを試し履きしたときは、大きなサイズでも幅が狭く、痛いくらいに窮屈でした。Forma も TCX もガエルネも同じイタリアのメーカーなのに、どうしてこんなに違うのでしょうか。
前出のモンベルのシューズは 26.5 センチメートルで EU 42 となっていますが、捨て寸を 1.5 センチメートルに設定しているのだと思います。26.5 センチメートルに 1.5 センチメートルを加えると 28 センチメートルになり、3/2 をかけると 42 になります。逆算では、42 x 2/3 が 28.0 センチメートルで、1.5 センチメートルを減ずると 26.5 センチメートルになります。
同じく前出の KEEN の場合は、捨て寸を 1.0 センチメートルとしているのかもしれません。
正直言って、靴は慎重な試し履きが大前提ですね。安さにつられて通販で買った日本メーカーの靴が小さく、取り換えてもらった靴も小さかったという嫌な記憶があります。