「リング」 【鈴木光司】
リング(著者: 鈴木光司|出版社:角川書店) こういう話だったのか。なるほど。 勢いがあって最後までぐいぐい読ませるものがある。 しかし、どうも引っかかるものがある。例えば、なぜ最初に死ぬ四人は、スッと死ぬのではなく、ああいう死に方をしなくてはならなかったのか。それが説明されていない。 一番納得できないのが、横浜に住む少年が南箱根でビデオを録画する時に、放送されているのとは違うチャンネルに合わせてしまったのではないか、ということになっているのだが、箱根は神奈川県なので、チャンネルは同じはず。 昔はこういうものはSFに分類されていたものだが、今ではそういうことはないらしい。帯にも解説にもSFの文字はない。