原作とテレビ
マンガを原作にしたドラマ「セクシー田中さん」を巡って、原作者の死という悲劇がもたらされてしまった。 ドラマは、木南晴夏が出るというので二回まで見たが、真面目なOLの描き方が、廊下を直角に曲がるというような、あまりにも陳腐な演出でいやになり、見るのをやめた。 マンガのドラマ化、アニメ化は珍しいことではない。原作は知らないがドラマやアニメは見たことがある、というものも多い。 原作者はある程度の改変があることは前提として許諾しているのだろうが、ゆずれないこともあるだろう。 原作通りではなくなっていても、原作者も納得しているものもあるだろう。 私が見たことがあるもので言えば、萩尾望都の「イグアナの娘」は良かったのではないだろうか。原作通りではないところも多かったが、母親の苦悩も娘の苦悩も原作を生かして描いていた。 萩尾望都もそれなりに評価しているらしい。 しかし、今回は、原作者を納得させることはできなかった。 その点で、テレビ局が責められるのはやむを得ない。 この問題については、原作者が経緯を説明したという記事を読んでから考えている。 頭に浮かんだことを、これから少しずつ書いておこうと思う。