マンション管理士って儲かるの?
マンション管理士によるマンション管理士の月額顧問料の相場は月5万円と言われています。果たしてこの金額は高いのでしょうか?安いのでしょうか? そして、5万円の顧問料を基準として個人起業としてのビジネスとして成り立つのかの視点で考えてみたいと思います。管理組合顧問料50000円の内訳を、月1回の理事会または総会の出席。そして、これに付随する事務手数料(資料作成費、業務チェック、電話およびメール相談)とします。事務処理や電話およびメール相談は平日の業務とします。理事会または総会は土・日または祝日とします。土・日に仕事が集中することがポイントになります。月30.41日平均。土・日は月平均8.69日ある計算になります。これはあくまでも机上の計算。12月は23日(祝)以降、総会・理事会の予定が入らない傾向にあります。今年であれば12月は土・日で仕事を入れられる日が6日しかないことになります。1日に何件理事会・総会に立ち会えるのでしょうか?1回3時間、マンション間の移動時間を1時間で見ると。1日2マンションに行くのがやっと。頑張っても3回が限度です。管理組合顧問の仕事は、月1回の理事会・総会出席を基本とします。土、日は最小6日と考えた時に・・6×2マンション=12。最大で12管理組合との契約が限界でしょう。12管理組合の仕事が取れたとして・・・年間管理組合からの顧問料、12管理組合×50,000=600,000円×12カ月=7,200,000円です。おっ!良い収入じゃんって感じる方。マンション管理士は個人経営者です。ここから会社で使う経費を差っぴいていかないといけません。立地の良い駅から近く、打ち合わせができる程度の広さを持つ事務所を借りた場合、家賃 月額10万円(30平米程度ならもっと高いかも・・・)通信費 携帯1.5万円+固定電話1.5万円=月3万円(電話で対応が非常に多い仕事です。今は対携帯電話がメインです。固定にIP電話を採用したとしてもこの設定額で安い方かも・・・)インターネット費 月0.5千円光熱費 月1万円交通費 月3万円(通勤費+マンションとの往復)広告宣伝費 月5万円(個人で何もつてがなく、集客を図ろうとするならば、これくらいの広告費は・・・)その他雑費 月3万円20.5万円×12カ月=246万円実際にはなんだかんだもっと経費はかかると思います。720万円―246万円=残り474万円。当然ここから税金を引かれます。手取りで月30万円前後と言うとこでしょうか・・・(ボーナスなんてもちろんありません)少なくとも月5万円の顧問料を基本とするならば、首都圏でそれなりにサラリーをもらっている優秀なビジネスマンが脱サラしてまでマンション管理士を目指すか?うーーーんってところです。バックマージンが横行しているのも、こんな背景があるからなのでしょうか?人間性の問題と言えばそれまでなのですが、5万円程度の顧問料ではまともに食べていけないから業者からの手数料を当て込んで、仕事をしている。こんな実態があるのでは?イダケンはどうなのさ?っとするどいつっこみがきそうな感じですが・・・安定集客が見込めた時点で早期に組織化することでスケールメリットによる経費圧縮を考えています。地域をなるべく集中させることで、土・日1日あたり総会・理事会に出席できる数を3は無理としても、月平均2を超える数値にする努力をします。そもそも5万円平均の相場と言う根本を見直します。難しい案件を年間複数もらえるような環境を構築することで、単価を上げます。高値を吹っ掛けるとか、値上げするとかではなく、難しい仕事ならば、それ相応の単価を設定できるという意味です。楽して、業者のマージンに依存した生活なんて、イダケンにとっては脱サラしてまでマンション管理士として独立した意味がなくなります。困っている管理組合を救済して、喜んで対価を支払ってもらう。喜びの度合いが増えれば増えるほど対価向上につながると考えます。マージンがもらえるマンション管理士は、業者と仲良くして持ちつ持たれつで業者を喜ばせているのかな!?顧問料よりも手数料が魅力に感じれば、そりゃ業者の肩をもつようになります。(毒) にほんブログ村