カテゴリ:真空管
英国MAZDAの6P26という真空管を紹介します。
これも6V6系といわれています。 印字が綺麗に残っています。 元箱の中に品質証明書。 上部は放熱器兼シールド。 下部にも放熱器が付いています。 規格は、Frankさんの資料室の「EDISWAN BROADCAST RADIO AND TELEVISION VALVES, TRANSISITORS & PICTURE TUBES 1960 Data Booklet」が参考になります。 ヒーターは6.3V0.6Aで、0.45Aの6V6より高いですが、MAZDA 6P1の0.8Aよりは低電力です。 プレート損失は10Wで前回紹介したMAZDA 6P1や6V6より2Wほど小さいです。 etracerで三極管接続とビーム管接続の特性を見ましょう。 Ep250Vで30mA流れるところを見ます。 【1本目】 Eh=6.3V, Ih=0.57A Ep=250V Eg1=8.8V Ip+Ig2=30.21mA Ig2=5.80mA rp=2114Ω gm=8981μS μ=19.0V/V 【2本目】 Eh=6.3V, Ih=0.57A Ep=250V Eg1=9.7V Ip+Ig2=29.63mA Ig2=5.60mA rp=2015Ω gm=8821μS μ=17.8V/V 6V6よりもずっと綺麗なカーブを描きますが、MAZDA 6P1よりは直線性は悪い印象です。 因みにビーム管接続ではこのようなカーブです。 手持ちの6V6系で最も直線性が良いのはMAZDA 6P1ですね。 ただし、直線性がその真空管の音質の全てではありません。前段に使う真空管の特性、或いは回路でも特性が変わります。 そして明らかに直線性が悪いTV用の偏向管の音を愛する人は一定数居ます。(真空管の直線性の悪さは動作の急激な頭打ちではなく緩やかに振幅の抑圧が掛かる歪み方ですので、さほど気になるものではないと思っています) 結論としては、 みんな違って、みんないい ということなのです。 オーディオなんて理屈じゃありません。 正しい再生信号以外を否定せず、それぞれの違いを楽しむのがオーディオだと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 26, 2024 07:26:52 PM
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