カテゴリ:真空管
Taylorの203Zという真空管を紹介します。
![]() 印字はこんな感じ。 ![]() Taylor tube CUSTOM BUILT 203Z Made in United States of America トップ側から見ると、 ![]() しっかりした構造ですが、プレートはカーボン系ではなく金属板ですね。 プレートはトップ側になるので、ベース側には配線されていません。 ![]() ゲッターは円盤状。 ![]() 規格はTaylor TubeS CATALOG and MANUAL 1939が参考になります。 規格表によると、 Ef=10V If=3.8A Pd=65W rp=16700Ω gm=5900μS μ=85V/V ですが、A級動作を前提とした動作中心付近を調べるとこの値と大きく異なります。 Taylorの真空管は番号にZがつくとゼロバイアス管で、Eg=0ですとIpは僅かしか流れません。 オーディオ用のA級として使うならプラスのバイアスが必要です。 フィラメントが10V3.8Aでプレート損失65Wなので効率は悪そうですね。 さっそくetracerで特性を測定しましょう。 ![]() フィラメントは外部電源からとってます。 【1本目】 ![]() Ef=10V, If=3.27A Ep=600V Eg=+50V Ip=70.23mA rp=13969Ω gm=1205μS μ=16.8V/V 【2本目】 ![]() Ef=10V, If=3.32A Ep=600V Eg=+58V Ip=69.43mA rp=16905Ω gm=1068μS μ=18.0V/V すみません、Igの測定し忘れました。 Egは相当掛けてあげないとIpが流れません。 前回紹介したAmperexのCEP-120に似通った特性ですが、Igは結構流れますね。 低目の動作であれば、5kΩのトランスを負荷に550Vで55~65Vほど掛け70mAほど流して使う感じでしょうか。 高rpの球なのでNFBは大前提となります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 20, 2024 09:31:15 PM
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