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世界の片隅で小さな声で申し訳なさそうに「スティール!」と叫ぶ!

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Apr 20, 2024
XML
カテゴリ:真空管
Taylorの203Zという真空管を紹介します。



印字はこんな感じ。

Taylor tube
CUSTOM BUILT
203Z
Made in
United States
of America


トップ側から見ると、

しっかりした構造ですが、プレートはカーボン系ではなく金属板ですね。

プレートはトップ側になるので、ベース側には配線されていません。


ゲッターは円盤状。



規格はTaylor TubeS CATALOG and MANUAL 1939が参考になります。

規格表によると、
Ef=10V
If=3.8A
Pd=65W
rp=16700Ω
gm=5900μS
μ=85V/V
ですが、A級動作を前提とした動作中心付近を調べるとこの値と大きく異なります。

Taylorの真空管は番号にZがつくとゼロバイアス管で、Eg=0ですとIpは僅かしか流れません。
オーディオ用のA級として使うならプラスのバイアスが必要です。
フィラメントが10V3.8Aでプレート損失65Wなので効率は悪そうですね。

さっそくetracerで特性を測定しましょう。

フィラメントは外部電源からとってます。

【1本目】

Ef=10V, If=3.27A
Ep=600V
Eg=+50V
Ip=70.23mA
rp=13969Ω
gm=1205μS
μ=16.8V/V

【2本目】

Ef=10V, If=3.32A
Ep=600V
Eg=+58V
Ip=69.43mA
rp=16905Ω
gm=1068μS
μ=18.0V/V
すみません、Igの測定し忘れました。

Egは相当掛けてあげないとIpが流れません。
前回紹介したAmperexのCEP-120に似通った特性ですが、Igは結構流れますね。

低目の動作であれば、5kΩのトランスを負荷に550Vで55~65Vほど掛け70mAほど流して使う感じでしょうか。
高rpの球なのでNFBは大前提となります。





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Last updated  Apr 20, 2024 09:31:15 PM
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