カテゴリ:真空管
いままで「DA30オジサンには絶対なりたくない」と思っていましたが...
とうとうDA30オジサンになってしまいました。 ヤフオクで懇意にしているコレクターから断捨離アイテムとして譲っていただき、私が大切に引き継ぐことにしました。 今回紹介するのは4極菅を内部で三極管接続した有名なドーム型の新型DA30ではなく、古い茄子型です。 なので、 ギリギリDA30オジサンではないかも。 PX25は茄子型をよく見かけますが、DA30はあまり見かけません。 生産数が少ないのでしょうか。それとも一部の富裕層コレクターが大量に持っているのでしょうか。 なぜそこまでDA30を避けていたのかについては、こちらにPX25オジサンやDA30オジサンになりたくなかった経緯 が書いてあります。 外観を見ていきましょう。 Marconi(マルコーニ)のラベルが貼ってあります。 「THE MARCONIPHONE CO LTD BVA Marconi」と印字されています。 Marconi-Osram Valveの工場で製造された物でしょう。 Marconi-Osram Valveについては、EU Valveの「M.O.Valve」に詳細が参考になりす。 因みに、随分前に紹介した手持ちのPP5/400はMarconiと印字されていますが製造はMazdaのようですね。 そういえば、DA30の印字がありません。 裸のままだと判別がつかないですね。 腰回りもしっかりした造りです。 4点吊りフィラメント。 点灯するとこのような感じ。 真っ暗にしても僅かな明るさで仄暗く光るくらいですので、見栄え重視な人には物足りないかも。 規格は、The Valve Museum「DA30」が参考になります。 etracerで特性を測定しましょう。 320V60mAのところで測定します。 【1本目】 Ef=4.0V, If=2.02A Ep=320V Eg=-81.9V Ip=60.03mA rp=723Ω gm=4216μS μ=3.0V/V Ef=3.8V, If=1.91A Ep=320V Eg=-81.8V Ip=59.73mA rp=728Ω gm=4209μS μ=3.1V/V 【2本目】 Ef=4.0V, If=1.98A Ep=320V Eg=-83.1V Ip=60.21mA rp=759Ω gm=3916μS μ=3.0V/V Ef=3.8V, If=1.89A Ep=320V Eg=-82.8V Ip=60.05mA rp=770Ω gm=3867μS μ=3.0V/V フィラメント電圧を0.2V低くしてもびくともしないエミッションの良さです。 Ep=320VのEg=-82VでIp=60mA流し5kΩ負荷で4.2W出ます。十分過ぎますね。 3.5kΩで5Wはとれますが直線性の悪いところを使ってしまうので、敢えて5kΩが良い印象です。 パワーを求めないので有ればもう少しプレート電圧を下げても十分に大音量だと思います。 ネットで回路例を見ていますと400V近い電圧を掛けていますが、そこまでパワーは要らないかな。 バイアスが深く高いドライブ電圧が必要なので、無闇に大出力を求めるのは現実的ではない気もします。 綺麗で良好な状態のDA30を入手できて良かったです。 譲って頂いた方に感謝です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 23, 2024 07:26:06 PM
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