[サツマイモの歴史を覗いてみた]の記事一覧 | いもきゅん日和♪

千葉・幕張の青木昆陽ゆかりの地を訪ねて！

さつまいも伝道師のいもりんです千葉県花見川区幕張町にある『青木昆陽甘藷試作地』と『昆陽神社』を訪れました。どちらも京成幕張駅から徒歩１分というアクセスの良さでした。駅の改札を出るとほぼ目の前にある『昆陽神社』と、神社の前の道を挟み向かい側にある『青木昆陽甘藷試作地』。享保20年（1735年）、八代将軍・徳川吉宗の命を受けた青木昆陽先生（通称：甘藷先生）が、飢饉対策としてさつまいもの試験栽培を行った歴史ある場所のひとつです。数カ所あった試作地の中で、この幕張の地は、試作に成功した唯一の場所として伝えられてイモす！後に幕張でも甘藷先生が普及したさつまいもの栽培が広まり、天明・天保の大飢饉の際には、この地域では餓死者が出なかったそうです。そんな甘藷先生の功績をたたえ、弘化3年（1846年）に地元の人々によって建立されたのが、『昆陽神社』なのですこの地を歩いていると、足裏から当時の甘藷先生たちの気概が伝わってくるようで、なんとも不思議な気持ちになりました。近隣には『いもっこ保育園』が建っていたり、幕張公民館の便りが『昆陽だより』というタイトルで発行されていたりと、かつて人々の命を支えた甘藷先生とさつまいもの存在が、今もこの地に息づいていることを実感しました。まるでその歴史が、日常の中に自然に溶け込んでいるような場所なのだと感じました。帰りの電車では、小さな偶然にもほっこり隣の席の方が持っていた袋が膝小僧にあたって、目を向けると、なんと私も大好きなさつまいも専門店さんの袋ではありませんか！！栄養豊富で命をつなぐ、笑顔を広げる、心をつなぐ、そしてお腹も満たす・・・さつまいもは、食世界の時代を超えたオールラウンダーかもしれなイモほっこりほかほかさつまいも【芋キュンスポット♪詳細】芋キュンスポット①・場所：昆陽神社・所在地：〒262-0032 千葉県千葉市花見川区幕張町４丁目８０３・最寄り駅：京成幕張駅徒歩 1分芋キュンスポット②・場所：青木昆陽甘藷試作地・所在地：〒262-0032 千葉県千葉市花見川区幕張町４丁目５９７−３・最寄り駅：京成幕張駅徒歩1分※上記は、2024年11月現在の情報です。　最新の情報は、千葉市HP等でご確認ください。芋キュンスポット満載の『IMORIN SATSUMAIMO MAP（いもりんさつまいもマップ）』もぜひ‥…━━ *‥…━━ *　‥…━━ *　‥…━━ *　‥…━━ *◆Instagram：@imorin113◆HP：https://www.imorin-web.com/

『寺田いも』の伝承者、嶋利兵衛ゆかりの地に行ってきた！

2024年もさつまいもパワー、お届けして参れますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします！🙇‍♀️今年の初イモ投稿は、京都城陽市の特産品『寺田いも』についてです👀寺田いもを伝承した嶋利兵衛（しまりへえ）ゆかりの地を訪ね、そこで出会った創業100年以上の和菓子屋『松屋』の芋ようかんに、「凄いもー！」と胸を射抜かれました！ひと口頬張れば、さつまいもの上品な甘みとバターの風味が、雪のようにふわっとした口溶けと共に広がります。類を見ぬ、芋ようかんの世界を知れる至極の逸品です。Instagram：@imorin113日本茶や紅茶・コーヒーはもちろん、なんとビールとのペアリングもグッな味！こちらの芋ようかんは、厳選した城陽のさつまいもを使用し、寺田いもも原料の一部に含まれています。お店の方によると、実は嶋利兵衛さんと松屋のご先祖様にはご縁があり、この芋ようかんはその繋がりの証として、作り続けられてきたのだそうです伝統の技を大切に、新しい感覚も取り入れながら丁寧につくりあげられた優しい贈り物。人とのご縁が、味わいというカタチで受け継がれ、その感動は、今も尚、人々に愛され広がっていっています😌JR長池駅近くの松屋本店芋ようかん 5個入り（￥780・税込）【お芋メモ 🍠】『寺田いも』とは→江戸時代中期に、長池で薬種問屋を営む嶋利兵衛（しまりへい）が寺田地区の荒洲（木津川の氾濫で形成された砂地の畑）で普及し、その栽培方法を広めたさつまいもです。嶋利兵衛は、薬問屋でご禁制の品を扱ったため1746年に壱岐島(現長崎県)へ流刑にあいましたが、許され、城陽に戻る際、自分のマゲの中に琉球芋（＝さつまいも。後の寺田いも）の苗を入れ、持ち帰ったとされています。長池駅から徒歩10分ほどに位置する“大蓮寺”境内には、嶋利兵衛とその妻が祀られている墓碑があります。さつまいものカタチをした墓碑には、細かにさつまいもの蔓や葉も彫られており、全長は86cm。イモ（ン）パクト抜群のデザイン！享保の大飢饉が発生した1732年には、『寺田いも』の栽培がこの地で盛んに行われており、寺田いもは多くの村人を救ったといわれています。そのため、墓碑には『琉球芋宗匠島利兵衛』と、嶋利兵衛への敬慕の思いが込められた文字が刻まれています。そしてその横には、墓碑建立の世話人『松屋治郎兵衛菓子屋清蔵』と記されており、松屋の先祖と嶋利兵衛の深き関わりを感じることができます。松屋の芋ようかんをいただきながら、嶋利兵衛に思いを馳せる、味わイモなひと時。はんなりほかほかさつまいも🍠🍀道端で見つけた、嶋利兵衛のイラスト看板と🎶【芋キュンスポット♪詳細】　芋キュンスポット①・店舗名：御菓子司松屋・所在地：京都府城陽市長池北清水27・最寄り駅：JR奈良線長池駅（徒歩5分）・営業時間：10:00～17:00・定休日：火曜日　※年末年始は営業／2024年1月4日（木）～6日（土）はお休み・Tel.0774-52-0031・公式HP：https://kyoto-matsuya.co.jp/　芋キュンスポット②・場所：大蓮寺・所在地：京都府城陽市長池北清水115・最寄り駅：ＪＲ奈良線長池駅（徒歩10分）※上記は、2024年1月現在の情報です。最新の情報は、店舗公式HP等でご確認ください。‥…━━ *‥…━━ *　‥…━━ *　‥…━━ *　‥…━━ *◆Instagram：@imorin113◆HP：https://www.imorin-web.com/

サツマイモの女王発祥の地を訪ねて。

皆さんは、“紅赤”（べにあか）という品種のサツマイモを知っていますか明治３１年に、埼玉県木崎村（現・北浦和）の主婦山田いちさんによって、偶然発見されました。それを親戚の吉岡三喜蔵（よしおかみきぞう）さんが試作し、紅赤と名付け普及に務めたとされています。しかし、紅赤は突然変異種だったため、栽培が非常に困難でした。その為、作りやすく収穫量の多い紅あずまが登場してからは、紅赤は幻のサツマイモとなってしまったのです。現在は、紅赤を残していこうと、生産者でつくる団体の「さいたま市紅赤研究会」を中心に栽培されているということです。そのような紅赤ですが、明治～大正時代には、独自の甘みが人気を急増させ、高く売れたため、作る人にも食べる人にも喜ばれるさつまいもの女王といえる存在でした。埼玉県北浦和には、紅赤発祥の地としてその痕跡が残されています。ということで、その土地の風を感じるべく、北浦和を訪れましたそこは、『廓信寺』（北浦和駅から徒歩５分）の一角にありました。京浜東北線の北浦和駅下車。改札口は１か所のみ。東口を目指します。東口を出て、タクシーのりばを右手に進みます。向かいに見えるエイブル側に渡ります。マツモトキヨシを通り過ぎます。さすがサッカーの街浦和（埼玉サッカー発祥の地で、その歴史は１００年以上）。道端のサッカーボールにも、ねんきが入っています横断歩道は渡らずに、BURGER KINGがある角をそのまま曲がります。ここからはひたすらまっすぐです！埼玉縣信用金庫を、向かい側に見ながら進みます。梅林堂さん。店内には、和菓子と洋菓子がズラリと並んでいます。その向かいには、さいたま市北浦和図書館があります！この中には、そう。。サツマイモコーナーがあり、紅赤関連書籍をはじめとする、お芋の本や資料が沢山並んでいるのです「正にサツマイモ知識の宝庫や～」（笑）絵本もあるので、老若男女楽しめちゃいます詳しくはこちらをご覧ください♪さて、廓信寺はもうすぐです。梅林堂と図書館を通りすぎ、２分ほど進んだところに現れる黄色い歩道橋が目印です。歩道橋の下あたりに……ありました！！！！！ここが、サツマイモの女王とうたわれる紅赤の発祥地です『江戸時代以来、関東でサツマイモといえば川越で、「アカヅル」、「アオヅル」といういい品種を持っていた。　ところが、明治三十一年（一八九八）秋、浦和市北浦和（当時の木崎村針ヶ谷)で、それ以上のいもが発見された。　発見者は、ここの農家の主婦、山田いち（一八六三～一九三八）だった。いちは皮が薄紅色の「八ツ房」を作っていた。それを掘っていると皮の紅色がびっくりするほど濃く、あざやかで美しいものが出てきた。八ツ房が突然変異したもので、形も味もすばらしかったため大評判になった。　いちの家の近くに、いちの甥で篤農家の吉岡三喜蔵（一八八五～一九三八）がいた。この新しいいもにほれ込み、「紅赤」と命名、それを広めることを使命とし、懸命に働いた。そのため紅赤（俗称、金時）はたちまち関東一円に普及、「サツマイモの女王」とうたわれるようになった。川越いももむろん紅赤になり、その名声はますます上った。　昭和六年（一九三一）、山田いちは財団法人、富民協会から「富民賞」を贈られた。それはわが国の農業の発展に貢献した人に贈られるもので、農業関係では最高の賞だった。……以下略称』川越サツマイモ商品振興会ほかこのような歴史背景のひとつに感銘を受けました。この発見は、偶然の必然だったのかも…。すごいなあと、しみじみ。碑に描かれている、葉っぱつきのお芋イラストも素敵です( *´艸｀)そして、こちらが廓信寺。この門の奥には、いちさんのお墓があります今回は、入ることが出来なかったため、外から思いを馳せました。境内にある幼稚園からは、子どもたちのパワー溢れる声が響いてきます過去と今が交差しているような、不思議な空間でした。尚、今回ご紹介した紅赤を使ったお菓子が埼玉のあちこちで手に入ります。ただ、それらは紅赤収穫時期の限定販売なのでご注意くださいどんなお菓子があるのか、気になった方は参考までに。→紅赤（金時いも）さいたまるしぇＨＰをご覧くださいほっこり　ほくほく　サツマイモ【芋キュンスポット♪詳細】場所:廓信寺・住所：〒330-0074 埼玉県さいたま市浦和区北浦和3-15-22 ・最寄り駅: 北浦和駅東口（徒歩5分）・TEL：048-831-6963 ・公式HP:http://www.ukima.info/feature/reijyo/adachi02.htm‥…━━ *‥…━━ *　‥…━━ *　‥…━━ *　‥…━━ *いもりんInstagram★ imorin113

甘藷先生こと青木昆陽（あおきこんよう）に会いにいく。

東京都目黒区にある、瀧泉寺（りゅうせんじ）。通称、目黒不動尊。その本堂裏手には、甘藷（かんしょ）先生こと青木昆陽（1698～1769）のお墓があります。甘藷とは、サツマイモの漢名です今回は、甘藷先生とお芋について綴ります(^_-)-☆出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/青木昆陽上図が甘藷先生なんと、優しげなつぶらな瞳と凛々しいお口元さて我が国のサツマイモの初栽培は、今から390年ほど前の江戸時代初期までさかのぼるといわれています。初栽培は、鹿児島県坊ノ津でのことでした。それからしばらくして、享保17年（1732年）に日本で大飢饉が農民を襲います。当時、関東でサツマイモの栽培を成功させ、それを全国に広めて、人々を飢えから救ったのが甘藷先生だったのですその功績により、“甘藷先生”や“芋神さま”と呼ばれるようになったといわれています。(参考URL:目黒区ホームページ)私はお正月に初詣をかね、甘藷先生のところへお参りに行ってきましたー♪お寺の本堂は大勢の人で賑わっていました。しかし、そこから5分程歩いた場所にあるお墓のあたりは、さっきまでの喧騒が嘘のように静かな空気感に包まれていました。傍の樹木からは、小鳥のさえずりが聞こえてきます。この日は、お天気もよく温かな日差しが降り注いでいました。午前中に行ったのですが、見事な生芋がいくつも重ねられ、お供えしてありました。インパクト大それを見ていると、この国にサツマイモを普及させてくださった甘藷先生への感謝の気持ちで、改めて胸がいっぱいに。。サツマイモのおかげで、生命の糸が私たちへと繋がれてきたといっても過言でないかもしれません。『江戸時代中期の儒者。通称は文藏。元禄十一年（一六九八）に生まれ、京都の儒者伊藤東涯に学ぶ。幕臣大岡忠相の知遇を得て幕府に仕え書物方となり、のち評定所儒者・書物奉行となる。彼は八代将軍徳川吉宗の命により蘭学を学び、長崎に遊学し、『和蘭文学略考』『和蘭貨幣考』『和蘭語訳』などを著述する。また『蕃藷考』を著し、救荒作物として甘藷の栽培を奨励したために“甘藷先生”と呼ばれた。一方、幕命によりしばしば関東・東海地方に出向き古文書調査・収集した。明和六年（一七六九）歿。行年七十二歳。』東京都教育委員会*〇ﾟ+･｡.｡･+ﾟ〇**〇ﾟ+･｡.｡･+ﾟ〇**〇ﾟ+･｡.｡･+ﾟ〇**〇ﾟ+･｡.｡･+ﾟ〇*お参り後に私は、ポケットの中にお芋キャンディーが入っていたことを思い出しました甘藷先生に思いを馳せながら食べるお芋キャンディー。高く透き通った青空。木の葉に歌う小鳥と、陽射しが優しく笑ってる。ほっこりほくほくサツマイモなお例年10月２８日には、甘藷先生の遺徳を偲んで「甘藷まつり」が行われています。目黒不動尊の境内には、サツマイモに関する露店（焼き芋,大学芋,芋羊羹,生芋など）が全国から集結しますどこも、売り切れ次第閉店するということです。お祭りの開催時間は、毎年少しずつ違うようなので情報UPを待ちましょう今年の２８日は、なんと日曜日！！！今からスケジュール帳にメモ、ですね【芋キュンスポット♪詳細】場所:瀧泉寺（目黒不動尊）・住所：〒153-0064　東京都目黒区下目黒3-20-26 ・最寄り駅: (1)ＪＲ目黒駅から徒歩で20分 (2)東急目黒線　不動前駅から徒歩で15分・TEL：03-3712-7549 ・公式HP:　http://park6.wakwak.com/~megurofudou/index.html‥…━━ *‥…━━ *　‥…━━ *　‥…━━ *　‥…━━ *いもりんInstagram★ imorin113