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2006年01月23日
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               < 自然神、統御神 >

 人が死後、子孫に祀られて祖神になるという生き方は、自然の摂理・宇宙の法に
 もとづく、理想的な生き方とされていた。
 さらにこうした宇宙の法、自然の摂理を神格化することも認められた。

 宇宙や自然の運行を象徴する統御神とでもいうものが想定される。
 この統御神は、月や雷、風や山など自然現象を支配する神々を主導して人間生活を
 守るが、時には風水害などをもたらす自然神の性格ももっているといえる。



             < ルートからはみ出た死霊 >

 水子の霊や幼児の死霊、怨霊、幽霊などは、当人がそれを強く望んだと思われるにも
 かかわらず、先のルートを経て神になれず、外にはじき出されたものだ。

 そこで、これらの霊は、人間や死霊・祖霊・祖神を外側から包み、これを
 規定する自然神の庇護の元で、他界での生を送ろうとする。

 風車に宿る水子の霊、霊山の賽の河原の幼児霊、雷や星と化した霊、
 川辺の柳の幽霊や妖怪、これが自然神に抱かれた彼らの他界の生なのだ。


 それだけでなく彼らは、自然神と結託して、自分をこうした状況に追いやった
 ものに祟りをもたらして、彼らを不幸に陥れるのだ。

 特に怨霊は、自然神と結託して落雷・地震など天災をもたらしたのである。



                 < コスモロジー >
 
 こうした災厄を免れるためには、障をもたらしている死霊を供養して
 今一度、ルートに戻したり、祀り上げて守護神化することが試みられた。

 他界とされた霊地の社寺に七五三・入学・結婚式の絵馬や人形をおさめて
 幼児霊を供養したり、幽霊のために法要を行うのはルートに戻す営みである。

 また御霊神を祀る神社を創祀したり、戦死者を靖国神社に祀ったり
 妖怪のために小祀をつくるのは守護神化の例であると思われる。

 このほか、山岳などで修行して統御神や自然神の力を獲得した山伏などの
 民間宗教者に障霊による災厄の除去が求められもした。

 こうしてみると、日本の民俗宗教は、基本的に宇宙の摂理に基づいて
 統御神・自然神(大宇宙)と、人間や祖先神(小宇宙)が、ある時には対峙し
 またあるときには補完しあい、さらには同化するところに、人々の生活があると 
 する宇宙観が認められる。

 
 *次回からは、最終テーマ、「死」・・・です。



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最終更新日  2006年01月23日 22時54分36秒
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