イカタロウのぐーたら日記

ＧＷに大学時代の友人が、やってきました。
そうです！はるばる群馬から、広島まで。

卒業直後こそ、何度かみんなで会ったものの、
それぞれに忙しく、まして私のように東京から
はるばる広島に移住？！してしまうと、
なかなかみんなに会うこともありません。

で、今回遊びに来てくれたのは、Ｏ君。
１クラス６０人もいる英米文学科の同じクラスで
たった８人ほどいた男子の１人でした。
男の子で英米文学を専攻するだけあって、
みんなちょっと変わっていて面白かったのです。
（その中には、今では超ビッグなＪＰＯＰグループの
リーダーＮ君とか、脚本家のＩ君とか、
考えてみれば、すごい豪華なクラス！）

当時、ホソオモテでヒョロッとした美少年という雰囲気だったＯ君は、
卒業後故郷の群馬に帰ったと聞いてはいたものの、
ほとんど会うこともなく年月が過ぎていきました。

ところが何年かしたある日、
Ｏ君から１枚のハガキが・・・。
それは、黒い燕尾服に実を包み、華麗にピアノを演奏する彼の写真が
うつっているではありませんか。
確か、音大を卒業した、というようなことが書いてあったと記憶しています。

以来、ある年は平安貴族のようなイデタチで・・・
ある年はトルコより、だとか、モナコよりだとか、
毎年サプライズの年賀状が届くようになったのです。

そんなわけで、今回広島に夫婦で旅行で来るからぜひ会いましょうと
連絡をもらったときも、まず一番に、
「いったい、彼は日ごろどんな生活をしているのだろう？」と
思ってしまったのでした。

そして再会当日、Ｏ君は昔とほとんど変わらない
美少年の雰囲気そのまま目の前に現れたのです。
初めてお会いする奥さんもはつらつとした素敵な方で話しやすく、
まずは一緒に行ったうちのだんなさんとホッと胸をなでおろしたのでした。
（ちなみに私たち夫婦は。大学時代からの付き合い、
つまりその時からの腐れ縁夫婦いえラブラブ??夫婦）なので、
Ｏ君とも、お互いに知っている同士です。

でかけた石亭は、宮島を望む高台に立つ料理旅館。
ＶＩＰな生活をエンジョイする友人！をもてなすには、
ここしかないと、超奮発してチョイスしたとっておきの一軒。

美しい庭園を散策した後、
ゆったりたした大広間を貸切にして
（いえ、なんのことはない、離れが満室で
ココにまわされただけです（＾▽＾；）
美酒を楽しみ、素晴らしい海の幸、山の幸を心行くまで堪能しました。
（といっても、飲めない、私はみんなの酒談義に耳を傾けただけですが･･･）

話もとても弾んで、
Ｏ君が老人向けの介護施設やデイサービスの施設を持ち、同時に
行政から委託を受けて学童保育もしていることなどがわかりました。
自宅が職場でもある彼は、なんでもこの日で今年に入って５日めの
休日だと言うではありませんか。
日ごろがとにかく忙しいから、「たまにこうやって家を遠く離れて、
オフを楽しまないと･･･」という言葉に、
なるほどと納得しました。

その上、Ｏ君は、なんと囲碁が８段、将棋が５段の腕まえ。
碁盤へのこだわりも少々ではなく、宮崎まででかけたそうです。
大学に入ったころからピアノにこりだして、
１日５，６時間練習し、２７歳で音大に入ったのだとか。

いろいろな話題がつきることなく、
はじめたころにはとことんこだわり、極めたくなる人物だということを初めて知りました。

あちこち旅行するのにも
いろいろな理由があり、
碁盤を作ってもらうために宮崎に行ったり、
神社仏閣にくわしいのも、それぞれ興味のあるものがあってのことのようでした。

翌日も４人で宮島観光をしながら、
千畳閣に囲碁の大きなパネルがあることなど
Ｏ君のおかげで私たちまで新しい発見をいろいろしてしまいました。


考えてみれば、大学時代には大勢でわいわい話をしたことはあっても、
こんな風にじっくり話したことはありません。
卒業後、20年以上もたって、初めて知るＯ君の以外な素顔に
夫婦でびっくりしてしまいました。

奥さんもＯ君を手伝いながらも、モダンダンスやフラワーアレンジメントを
教えているなど、行動力に満ちた知的な方で、
はじめたらとことん極めたいところが、Ｏ君とぴったりな性格のように見えました。

それにしても、何年かぶりにあっても
こうして気楽に話ができ（当初のどうしよう？という不安は
あっという間に消えてました（＾＾；）、
共に時間を過ごすことができる学生時代の友だちって、つくづくよいものだと実感。

みんなに会いたくなったＧＷでした。