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2019.09.21
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テーマ:ニュース(99628)
カテゴリ:人生を学ぶ
産経新聞が標記の記事を掲載しておりましたのでご紹介いたします。

  「父は昭和の文豪、助言でドイツ文学者に 井上修一さん

  産経新聞 7月25日配信

 ■大切なのは好きなことを見つけること
  今年4月に公開された映画「わが母の記」。
 昭和の文豪、井上靖さんの自伝的小説を基に、老いていく母の愛と葛藤を描いた作品だ。

  映画にもあるように靖さんは両親と離れ、曽祖父の妾(めかけ)だった、かのさん(戸籍上の祖母)に5歳から12歳まで育てられる。
 曽祖父亡き後、かのさんは、かのさんを非難する村人や本家から身を守る「盾」となって靖さんを育てた。

  靖さんの長男で、筑波大学名誉教授(ドイツ文学)、修一さん(71)は
  「(複雑な環境で)苦労して育った父は、宴会の席でも端っこの方でぽつんとしている人をいつも気に掛けた」
 と振り返る。

  戦後、40歳過ぎから本腰を入れて詩作と小説の執筆に取り組み、『天平の甍(いらか)』や『敦煌(とんこう)』などスケールの大きな歴史小説を発表した靖さん。
 私小説の分野では、表に出にくい葛藤や愛情、人間関係の機微を品格ある文章で表現。
 実生活でも、相手の境遇に気を配ることを忘れない人だった。

  自宅で開いた正月での宴のときのことだ。最後の客を玄関で見送った後、笑い始めた4人の子供たちをひどく叱った。

  「敷地を出るまで決して笑うな。
  客は自分のことを笑われたと思うから。
  ひょっとしたら、井上の家を恨むこともあるかもしれない。
  笑われる立場にない人は、自分が笑われたと思わない。
  しかし、世の中にはそうではない人もおり、邪気のない笑いが人を傷つけることがある」

  修一さんは靖さんを
  「文学者としてだけでなく、父親としてもスケールが大きい人でした」
 と評価する。

  記憶に残るのは、就職についてのアドバイスだ。
   「好きなことをやれ。
   大学時代にしなければならないのは、好きなことを見つけること。
   就職で一番重要なのは、その仕事が好きかどうか。
   志を持って、身を粉にして働き続け、トップになれるかだ」

  靖さんの言葉はさらに続く。
   「目端(めはし)の利く(機転が利く)秀才は、その仕事が今の社会に向かないと分かると、すぐ方向転換する。
   一定の地位と収入が得られると満足し、逆に得られないと諦める。
   しかし、その仕事が好きなら、どんなに時代に恵まれなくても、どんなに忙しくても、
   一生やり続けることができる。
   好きなことを続けることが幸せだ」

  父の助言に従い、ドイツ文学を専攻し、学者の道を選んだ修一さん。
   「今でも父のアドバイスは間違っていなかった。
   もし、もう一度、高校生から人生をやり直すとしても今の道を選びます」

  修一さんは子供が生まれたとき、「この子のために後20年は死ねない」。
 孫が生まれたときには「この子のために死ねる」と思った。
 間もなく2歳になる孫娘、夏子ちゃんは娘の幼いときにそっくりだ。
 夏子ちゃんを膝に乗せ、にっこり笑った。(村島有紀)

  【プロフィル】
  井上靖(いのうえ・やすし) 
  明治40年、北海道旭川町(現旭川市)生まれ。京都帝国大(現京都大)卒。
  新聞社勤務の傍ら小説や詩を書き、昭和25年に『闘牛』で芥川賞受賞。
  同年、退社し執筆活動に専念。
  51年、文化勲章受章。平成3年、がんのため、83歳で死去。

  【プロフィル】
  井上修一(いのうえ・しゅういち) 
  昭和15年、京都市生まれ。東京大大学院博士課程中退。
  同大助手、一橋大講師を経てドイツのボン大へ留学。
  一橋大教授、筑波大教授を経て、プール学院大学・短大学長(堺市南区)を務めた。
  井上靖記念文化財団理事長。
                                             」
 

 「目端(めはし)の利く(機転が利く)秀才は、その仕事が今の社会に向かないと分かると、すぐ方向転換する。一定の地位と収入が得られると満足し、逆に得られないと諦める。」

 私は秀才ではないのですが、目端の利かせようと考える方なので、耳の痛い話でした。
 確固たる好きという思い、覚悟をつくらないといけない。

2012/7/28記録。

あしま





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最終更新日  2019.09.21 06:59:22
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