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テーマ:政治について(19905)
カテゴリ:政治
保育園落ちたの私だ ブログに共感、国会前で抗議集会
認可保育園などから子供の入所を断られた当事者らが5日、国会前で政府に対する抗議集会を開いた。きっかけは、保育園の入所選考に落ちた母親が2月中旬、「保育園落ちた日本死ね!!!」と題して怒りをつづったブログ。これに対し、安倍晋三首相が「匿名である以上、本当であるかどうかを確かめようがない」などと発言したため、怒りを爆発させた当事者たちが「保育園落ちたの私だ」と書かれたプラカードを手に集まった。 5日午後1時半、国会前にはプラカードを手に乳児を抱いた母親や父親たちが集まった。10カ月の長女を連れた東京のシングルマザーは、子供を預けていた実母が体調を崩したのを機に認可保育園に申し込み、入園できなかった。「ここ2カ月、収入がなく、どうすればいいのか分からない。ブログの内容にはすごく共感した。ここに来ることで少しでも何かが変われば」と話す。 ブログは匿名で、職場復帰を果たせない現状に「会社やめなくちゃならねーだろ。ふざけんな日本」などと怒りがつづられている。安倍政権の掲げる「1億総活躍社会」のスローガンにも触れ「私活躍出来ねーじゃねーか」と嘆く。ブログはインターネット上で拡散され、共感の声が多数上がっていた。 ところが2月29日の衆議院予算委員会で、安倍首相は「確かめようがない」と述べ、与党議員からも「誰が書いたんだ」などのヤジが飛んだ。これに反応した当事者たちが「私だ」と声を上げ始めた。 ツイッターでは「#保育園落ちたの私だ」というハッシュタグを付けた書き込みが急速に広がった。保育制度の充実を訴えた署名サイトには、5日午後6時時点で2万件以上の署名が集まっている。 2015年4月1日現在の認可保育所などの待機児童数は2万3167人だが、実態はさらに多いとされる。 --- この問題、私にとっても他人事ではありません。私の職場でも保育園に落ちて待機児童になってしまった子の父親がいるのです。奥さんは、どんな仕事かは知りませんが(民間企業)彼より給料が高いらしいのです。だから、育児休業の手当てが切れたら、奥さんが復職して、給料の安い自分が育休を取るしかないかも、というのです。私の勤務先では父親の行く休取得は可能で、わずかながら前例もあります。ただ、今彼に職場から抜けられたら、日本が死ぬ前に私が死ぬ(笑、いや笑い事じゃない)。 私自身は、子どもが生まれた時点では相棒が専業主婦だったので、保育園とは縁がありませんでした。ただ、相棒は子どもが生後1ヶ月のときに緊急入院+手術を受ける事態がありました。そのとき思い知ったのは、生後1ヶ月の子どもを預かってくれる施設などどこにもない、ということ。 あの時は、私も一瞬途方にくれました。幸い、私の両親がその前年に仕事を辞めていたので、日中は面倒を見てくれました。そうでなかったら、この間私は仕事を休むしかなかった。それでも、毎日有給休暇を使って早退しまくりましたけど。 もし、親が近くに住んでいなかったり、あるいは相棒の不在期間が2週間ではなく何ヶ月にも及んでいたとしたら、私も相当追い込まれることになったと思います。そうならなかったことは不幸中の幸いでした。 まあ、私の例はかなりレアケースと思うので、だから生後1ヶ月の子を預かれる施設を整備せよ、とは言いません。 行政の対応能力から言って、直ちに待機児童がいなくなるまで保育園を増設、というのが難しいことも現実です。 とはいえ、全国的に見て給与所得者の収入は減っていて、夫婦共稼ぎでなければ家計を維持できない家庭が多いのは疑いのない事実です。にもかかわらず、一国の首相という立場の人間が、「匿名である以上、本当であるかどうかを確かめようがない」という明後日の方向を向いた答弁は、政府がこの問題にまじめに取り組む気があるかどうかを疑らせるに足ります。 さすがにいくら安倍でも、「保育園なんて要らない」と公言はしないでしょうが、腹の中では、3歳児神話じゃないけど、子どもが小さいうちは母親は育児に専念すべきである、なんて固定観念を抱いているんじゃなかろうかと疑ってしまいます。安倍本人はともかく、その取巻き連中に、そのようなことを公言するやからが少なくないことは歴然としています。 私も、他の条件が満たされるなら、母親が育児に専念することは、少なくとも悪いことだとは思いません(だから、わが相棒は専業主婦をやっていた)。だけど、母親が育児に専念すれば、よい子が育つ、というものでもないし、だいたい他の条件を満たすこと事態が難しいのが現実です。 いずれにしても、少子化対策だ何だと言っている同じ口でこんなことを言っている政権の下で、実効的な少子化対策なんてできはしないだろうな、と思わざるを得ません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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