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カテゴリ:株式投資ゲームとは
多くの競争においては、実力が上の者が下のものに勝ちます。
スポーツなどが典型例です。 また囲碁や将棋など、1対1で行うゲームも、実力どおりの結果になりがちです。 しかし中にはそうならないものもあります。 例えば麻雀の場合、上級者3人と初心者1人が対戦すれば、まず間違いなく初心者がカモにされるでしょう。 しかし上級者1人と初心者3人で対戦した場合は、どうなるかわかりません。 上級者が確率に基づいて相手の行動を予測したり、引っ掛けたりしても、初心者は他人のことには一切お構いなく、自分があがることだけを考えるでしょう。 その結果、上級者が予測したとおりの行動をとりません。 最終的には、ツキのある人が勝つことになる可能性が高くなります。 この環境においては、上級者に優位性はありません。 同様のことが、少し前の外国為替市場でもあったようです。 ご存知のように、日本ではFXブームに沸いていました。 プロの投資家たちが、円安は行き過ぎだろうと考えてポジションをとっても、日本の個人投資家が海外投資を続けるため、円安が止まりませんでした。 海外のプロ投資家の中からは、「日本の主婦トレーダーには勝てない」 と言った皮肉めいたコメントも聞かれました。 外国為替市場では、日本の主婦トレーダーの集合のことを、ミスター・マーケットならぬ、「ミセス・ワタナベ」と呼んでいるそうです。 日本人は投資が下手だと言われていますが、金融資産はたくさん持っています。 日本人の論理で資本の力を振りかざせば、狡猾な外資に勝てるかもしれないと、空想しました。 多数のプレイヤーが参加し、参加者間に相互作用がはたらくゲームにおいては、初心者の比率が高まるにつれて、初心者が勝つ確率が高くなると思います。 しかし初心者が勝つ相場というのは、セオリー通りにはいかない行き過ぎた相場展開の時であり、いわゆるバブルかもしれません。 最終的には、初心者が勝つ相場は自壊してしまうんでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.23 22:51:50
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