|
テーマ:診察室の窓(72)
カテゴリ:養生法
スポーツドリンクに限らず、ジュース類には大量の砂糖が使われています。
甘味の作用に関しては、漢方薬の考えが参考になります。 この甘草には、急を緩める作用があります。 急を緩めるとは、気の流れを緩める=ゆっくりにするということです。 激しい葛藤や緊張があると、甘い物が欲しくなるのはこのためです。
甘草は、気の流れを低下させ体液の異常が現れやすくなります。 体液が停滞しやすくなったその結果、どのようなことが起きるかと言うと、浮腫以外にまず大便の不調が現れます。水分の代謝が良くないので、大便がベトベトしたり、排泄後がすっきりとせず何度もトイレに行くようになります。激しいと軟便・下痢を起こすようになります。 ことはそれだけでは治まりません。汗がベトベトするようになり、湿気の多いこの季節ではさらに発汗がしにくくなります。 そのことによりさらに体液が気の流れを阻むので、身体が重い・気持ちがモヤモヤとしてすっきりとしない、頭がぼんやりとして何をするのもおっくう、少しのことがプレッシャーになる等々、ここに書ききれないほどの症状や、何となくおかしい・不調などの感覚が、身体と精神状態にまで及びます。
これって恐るべきことだと思うのですが、皆さんはどのように思われますでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[養生法] カテゴリの最新記事
|