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雀坊の納戸~文鳥動向の備忘録~

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2015年02月08日
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 そういった事件から一夜明けた3日、どうやって病院に行くか母と相談する。私だけなら徒歩20分で、自転車なら7、8分とかからない近距離だが、杖無しに歩行できない母の足では、1時間以上となってしまうのだ。さりとて、毎回タクシーを呼ぶほど裕福ではないので、150円のコミュニティーバス(みんななかまバス)で行くと、母は言うが、やたら遠回りをするので40分以上かかってしまう。母だけが行く際は、それを利用することにし、とりあえず、今日は往きだけ付き合うことに決めていたら、叔母(母の妹)から母に電話があり、ぜひ一緒に行きたいとの申し出であった。また「イベント」化するとくたびれるので、断りたかったが、この叔母は活動的で、自分の目で確認しないと落ち着かないタイプなので、結局、自宅にタクシーを呼んで3人で行くことになった。
 病室のある階でエレベーターを降りると、正面に置かれたベッドに父が寝ていて、「グォー、グォー」と音を立てている。どうやら、マット交換のため、ベッドを移すようだ。仕方がないので、看護師さんたちの作業を黙って見ている。しばらくして、病室へ運ばれて行ったので、看護師さんに来訪を告げ、許可を得て入室する。目は閉じたままで、「グォー、グォー」とイビキのような音を発しているので、脳卒中でよく見かける昏睡状態に入っているように見えた。その後、主治医の先生がやって来て、説明を受けたが、そちらはより楽観的な内容で、リハビリの話も出た。昏睡状態でリハビリとはいかがなんものかと思ったのだが、叔母は、もはや臨終へのカウントダウンと受け取り、納得した様子だった。少々釈然としない私は、半身不随で退院する可能性を考え始めた。結局、モノが飲み込めるようになるか、であり、飲み込めるようになり在宅介護ともなれば、おそろしく負担となるのは明らかなのだ。
 なお、我々とは行き違いに、姉、その夫、その次女の3名が見舞いに来たようだが、その際の詳しい様子はわからない。

 4日、みんななかまバスを使いたがっている母を、その最寄りのバス停まで20分ほど(健常者なら7分くらいの距離)、自転車を押しつつ付き合い、そこから郵便局とコンビニで用事を済ませ、母がバスに乗るのを確認してから家に戻り、自転車を置いて、徒歩で病院へ向かう。それでも、バスより5分以上早く着いてしまった。
 病人は、昨日と変わって左目を開けているが、口には酸素吸入のマスクをし、片方の鼻に管も装着されていた。看護師さん(ナースマン)のお話では、呼吸を助けるため、念のため酸素吸入を行っているそうだ。
 目の前で手を振ったりすると、視線がそれを追うので、どうやら見えており、盛んに「グォー、グォー」言うので、なにか訴えているように思える。・・・そもそも、自分がどうなっているのかわからないのではないか?もともと難聴だし。と思った私は、次回は文章で説明してやることにした。

 5日、雪混じりの雨なので、母は留守番とし、私だけが徒歩で様子を見に行く。同室の患者さんが治療を行っていたので、15分ほど待って入室、相変わらず「グォー、グォー」行っているのに近づき覗き込むが、残念ながら、昨日ほどはっきり目を開けない。薄目は開いているが、見えているのかわからない。
 とりあえず、A4コピー紙に印刷してきた1枚め、「2月2日(月曜日) 入院~ 今日は、5日(木曜日)   雪のため、母は留守番」を見せる。理解したかどうかわからないが、2枚目「麻雀クラブは、会員の人に引き継いでおいた  図書館の本は、返しておくので心配無用」を提示する。すると、不思議と「グォー、グォー」が止んだ。続いて「あなたは脳幹出血(のうかんしゅっけつ)・・・頭の真ん中のほうの出血   ◎糖尿病や高血圧で血管はボロボロ→出血しやすい ◎ワーファリンなどの薬で血がサラサラ→ 出血が止まらない」を見せた時には、もはや目を閉じて眠りに入るような気配を示し、私としては一番読ませたい「なるようにしかならないので、静かに寝てなさい!」の4枚目は、スルーされたように感じられた。
 意識があってもなくても腹の立つ野郎だ、と思いつつ、目を閉じて「グウ・グウ」と寝ているようなので(この間5分である)、帰ってしまう。これを、どのように判断するか悩ましいが、周囲が考える以上に、この老人にとっては週2回の麻雀クラブが重要で、ほとんど人生の全てであり、その今後だけが心配だったのではなかろうか?もっと心配すべきことは多々あるように思うのだが、そう考えれば、初日のVサインなどは、麻雀パイを握る様子だったと納得できる。
 
 6日、母をやたら遠回りのバスに乗るのを見届け、自転車で家に戻り、一仕事、一眠りしてから自転車で病院に行く。病人は、前日より左目を大きく開いていた。そこで、「2月2日(月曜日) 入院 ~ 今日は、6日(金曜日) ここは、医療センター某階某棟」「麻雀クラブの人たちは、とても心配している。この病室は、家族以外と面会が出来ない」「川中さんがあの世で麻雀牌を持ってまっている。あの世でもこの世でも
麻雀はできるだろう」と、大きく印字したコピー用紙を見せる。読んで理解している気配だが、はっきりとした意思表示は無い。母は黙って座っているので、死角で黙っていても意味がないので、声をかけるように促す。麻雀クラブの某さんが、お見舞い金を持ってこられたことを告げると、うなずくように「ウォッ・ウォ」声を漏らし、左手を動かしていた。倒れる前より、クリアに耳が聞こえているようだ。
 いちおう面会時間は10分以内とされているので、長居をせずに帰宅。

 7日、今一度病状を説明してやろうと、コピー紙に印刷して持っていったが(母はバス・私は自転車)、寝息をたてつつ熟睡しており、少々つついても起きないので、そのまま帰る。
 
 そして、今日は、日曜で雨なので病院には行っていない。
 なるようにしかならないので、 気にすることはないかと思う。





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Last updated  2015年02月08日 21時17分27秒
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