チェン・カイコー(陳凱歌)、真田広之、チャンドンゴン主演の「無極」が高倉健の「千里走単騎」とともに中国で話題になっています。中国最大のインターネットメディア「Sina」にも毎日たくさんの感想コメントが寄せられています。
チェン・カイコーは『さらば、わが愛/覇王別姫』『始皇帝暗殺』『北京ヴァイオリン』などの監督です。これらの作品は日本でもヒットしているので、ご存知の方も多いと思います。
真田広之、チャンドンゴンともにすべて中国語の台詞で演技しています。真田広之の中国語もなかなかのものです。さすが国際派俳優。
映画の撮影にはいるときに彼らの演技を中国語でやらせるかどうかについて、テストを行ったそうです。中国人を100人集めて、目隠しをさせ、真田広之、チャンドンゴンに中国語を話させたそうです。それで、問題ないということになったそうです。
壮大なスケールで、アクションシーンも見ごたえがありました。
日中韓の役者が中国語で芝居をしているというところがおもしろいなと思いました。
でもストーリーはちょっとわかりにくかったです。これは語学力の問題かもしれませんが。
さて、この「無極」ですが、中国ではどのような評価をされているのかということですが、厳しい意見が目立ちます。
まず、このDVDを買って机においておいたら、となりの中国人の同僚に、「その映画まだ見てなかったんだ、それすげーつまんないよ」と言われました。「おいおい、これから帰ってみるのにそういうこと言わないでよ」と思いましたが。
前述のSinaの感想掲示板では、
「無極は 無Liao的極だ」(無Liaoは「つまらない」の意味) や、
「無極ではなく、拉ji」(ゴミの意味)
という酷評が目立ちます。
反対に、少数ですが「素晴らしい映画だ」という意見もあります。
両極端に分かれている傾向があるようです。
中には
「この掲示板のやつらは無知なやつが多くて困る。
君たちはこの映画を全く理解できていない。理解できれば、
この映画が素晴らしいということがわかるはずだ。」
という意見もありました。
高倉健の「千里走単騎」のほうはほとんどの中国人が「感動した」「素晴らしい映画」「田舎の両親を思い出して、親孝行したくなった」というような好意的な感想を書いています。
「日本人が主演している映画なんて観るな」というような愛国反日コメントも多いかと思ったのですが、ほとんどありませんでした。これはちょっと意外でした。
参考サイト:
Sina影音娯楽世界
http://ent.sina.com.cn/f/thepromise/index.shtml
高倉健主演「千里走単騎」に関する記事はこちら
張芸謀監督、高倉健主演の「千里走単騎」について
チャン・ドンゴン プレミアムBOX
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