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『俳句必携 1000句を楽しむ」』
宮坂静生・編者 ・平凡社 ~最初に7/21『毎日・書評・小島ゆかり』から始めておかないと際限なしになりそうになる フセンだらけ~小島「ちょっとした俳句ブームでもある昨今(略) なかでも俳人・宮坂静生による 本書は、注目すべき一冊かと思う。文章が自由でおもしろく、鑑賞が簡素で奥深く、そし てなにより、著者のライフワークとなった『地貌季語』を含む選句の広さ。(略)」・・それはここに 挙げた千句がいかに選ばれたかが分かり筆者の森羅万象にわたる博識と造詣に裏打ちされ ているかが伝わってくる。 表紙は、白地にタイトルだけのシンプルさを追求した稲田雅之氏~ それこそ『毎日・カバーデザイン・菊池』に採り上げてもらいたいほど! 厚さ27ミリ 390頁。 カバー惹句「(略)2009年5月1日に始まった俳句鑑賞コラム(『日本農業新聞』)--10年間の俳句 鑑賞から1068句を紹介する。江戸、明治、大正、昭和、平成--日々、詠まれてきた俳句を楽し む。」「読む・詠む」には『凡例』がある! 基本1頁に4句「作品・鑑賞句、作者、出典、新聞掲載 日、『コラム』文章で構成し、文章末には鑑賞句の季節のことば(季語)を示した.(略・さらに)本 文引用句の季語は巻末」に索引できる丁寧な"つくり"!春夏秋冬のみならず例えば『無言館』 だけでもいくつかの句のある頁さえ、もちろん作者別・頭韻『あ』で始まる句、書籍案内と至れ り尽くせりの『宮坂静生版・歳時記』そのものである! 加えて『地貌季語』・・・この労作は、〇 賞どころか、日本最大の貴重本として後世に遺留されていくべきものほどのもの!! ・・「宮坂」姓からして信州!!を背景にした句、そして一貫した「非戦」の視線と行動・思考に立っ た選句・コラムに親近感を以て引き込まれていく。・・・評の小島さんとは違う句ば゛かりだが~ 「浜通り」~結城良一【被曝圏ああこんなにも蕗の薹】 "夏ちゃん"句【からつぽの春の古墳 のふたりかな】(の・の・の!) 3.11~【砂灼けて万の記憶の浜にいる】鎌倉道彦 【泣きに行って いいかと言はれ瓜冷やす】星野石雀 【粥に塩ふる八月六日の卓】曽根原幾子~著者コラム 「(略)世の中にはまた波風が立ち始めている。その中で、日常を堅持することがなにより大事 ではないか、と静かに訴えている作である。」!! 古今・老若男女の千句!毎日読んでいたい!! 「俳句鑑賞の心得と作者のこころ」という篇もあり、冒頭に引用されているのは、正木ゆう子句 【母の日の母にだらだらしてもらふ】~1.句意の把握 2.核心の指摘 3.特異性に注目、とあり 「俳句はこころの表現なのである。」と語る!!!!! ・・・ながくなりましたが 手元の『歳時記』に!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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