1559956 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

晴 陶 句 読

晴 陶 句 読

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2022.08.11
XML
カテゴリ:「本」の紹介
◎☓5『究極の俳句』

・高柳 克弘       ・中央公論新社

〜こんな! タイトルをつけられたんでは「ナンモイエナイ」状態に。2021/5発行、氏は
2017年『NHK俳句』選者でしたので、ご存じかと、1980年生。「大学一年生の春、俳句の

サークルに誘われたことが俳句との出会いだった。」「まだ若いうちに、俳句の本質につい
て書いておくようにとという、助言を、俳人の 長谷川櫂氏にいただいたことが、この本を

書くきっかけになった。ー」「本書では、俳句を彩る数々の名句の魅力を彫りさげつつ、他の
芸術分野の作品比較もして、俳句とは何かという問題に迫った。タイトルの『究極の俳句』

とは、時代や地域を問わず、多くの読者の目に耐える句のことをさす。『偏在の文学』と
して、俳句は価値観がめまぐるしく変化する現代にこそ、意義ある文芸だと伝えたい。ー」
〜「あとがき』の数行である、が、ハハァ、心して!! この若き師についていきましょう。

203頁にフセンは 30を超えて。表紙裏の惹句すら8行だが、「俳壇の気鋭による創見に満
ちた俳句論。」とある・・・、ついていかれるか…普通「俳句本』のならサクサク2日かから
ないのに、本書4・5日かかっている・・・。

フセンは無視、目次だけとするか、、、〜序章 言葉は信じられない 1章 季語を疑う
2章 常識を疑う 3章 俳句は重い文芸である 4章 重みのある句とはーその題材 5章

重みのある句とはーその文体 終章 俳句は時代を超えられるだろうか。う〜ん少しだけ
「芭蕉は『蛙』という言葉のイメージが固定化されていることに違和感を覚え、子規は

柿』が詩歌の歴史上ないがしろにされていることに不満だった。芭蕉も子規も、『といふ
といへども』という精神でもって、季語に挑んでいるのだ。」「言葉の変質を観察するに

あたって、17音の狭い試験管は、まことに都合がよい。俳人とは、隠された世の真理を
解き明かそうとする。疑り深い言葉の化学者である。」(椎名林檎にもふれていて)

「権力を司る者も、権力に歯向かう者も、ともに権力に縛られている点では変わりがない。
俳人は、そもそも権力の磁場から遠く離れているために、対立構造にとらわれない意見を
吐くことができる。」!! 「俳人とは確かにフールであり、コメディアンでもあるのだろう。」

・・・ねぇ、どんどん 読みたくなるでしょう! 林田紀音夫(きねお)を知る〜【鉛筆の
遺書ならば忘れ易からむ】【黄の青の赤の雨傘誰から死ぬ】等々〜そして連句にも触れ、

関悦史の『日本景』連作からも【ポテトチップの空き袋氷り泥の中】等々へと。
これまでとしておきます、「新しさは、自由から生まれる。」と 著者!!!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022.08.11 15:41:33
コメント(6) | コメントを書く
[「本」の紹介] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.