カテゴリ:「本」の紹介
『1フランの月』 ・安西水丸 ・小学館 24/3発行
〜 カラーの水丸 作品が多数挿画されていて嬉しい一冊! 155☓217ミリ、175頁。巻末で中上紀さん〜 「2024年の今年は水丸先生がおなくなりになってから十年だ。本書の中心である【1フランの月】は、 ーみかんの小説である。ー読みながら、これは水丸先生が絵を描く際に一番最初に決めるていう【 水平線】だ、と思った。一本の線のように、旅はつながっている。ー」小説はスペイン・イタリア等 を舞台にした人たちとの話、3章立て。「ぼくの宝もの」「オン・ザ・ロード」へと。眺めてよし!! 『やまと言葉のあいだ』 ・石川美子 ・ベルリブロ 23/11発行 〜表紙は 色使いの美しい セザンヌ画「ヴィクトワール」〜丹沢山・蛭ヶ岳もあるがそのたいはんは、 ・ラスキンの医師の隠れ場 ・沈黙の修道院と黒い島 ・デュマのくまのステーキ ・シャモニーの ウラヤマの<<・故郷の山にカエルスタンダール等々 大和絵画の11篇240頁。 「ー沈黙の背中が わたしを山へ呼びつけているような気がする。ー 父の後ろ姿である。父は植物学者で、週末になる と山をあるきまわって草花を最終してり、写真をとったりしていた。ー」と。品格の一冊。 『生きるために、一句』 ・細谷亮太 ・講談社 2207/10発行 〜既読既UPかもしれぬが、何度読んでも 清心な気持ちにさせられる一冊。「山形の田舎で開業して いた私の父の所にも」届いていた雑誌へのコラム依頼「読んだ一がホッと一息つけるようなコラム」 に応え、春夏秋冬を各2頁での一句とその思い出等215頁。・・およそ100句と俳人、各ページの見出し 句にさらに亮太の一言が!「格別 ー「たましひの繭となるまで吹雪けり 斎藤玄」に【The human being (ヒト)とあり、「ちっぽけな人間を翻弄するものは、戦争だったり、運命だったり、そして大 自然だったりするのですが、その中で私たちは生き続けなければならないことに、一種のあきらめ を感じます。ー」〜多くのの 句にフセンがつきました、どうぞ 小見出しにも注意して必読を!! (読了・24/4) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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