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ジルコニアの気まま日記

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ジルコニア5519

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天衣無縫傍若無人なトークで、リスナーをはじめ、スタッフと相方すらも圧倒する噛み様『風音様』と風音様をはじめ、ゲストやスタッフが投げかける、どんな球も打ち返すそのトーク力で番組を牽引する『荻さん』がメインパーソナリティーのインターネットラジオステーション『音泉』でNO.1の人気を誇る番組っす↓


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2018年11月04日
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「でぇえええええええええい!」
 あたしの行く手を阻むように立ちふさがるいたずらモグラ





 そのいたずらモグラに対して水面蹴りを放ち、その蹴りはいたずらモグラの足元を見事に救い取った。
 「もらったわよ!」
 足元を掬われしりもちをついたいたずらモグラに対してあたしはそのまま流れるように足を振り上げ化かと落としをお見舞いし、それを脳天に受けたいたずらモグラはそのまま仰向けに倒れ動かなくなった。
 「流石姫様です!!流れるように見事な足さばき!!あぁ、姫様の麗しいおみ足!!」
 「こりゃ、クリフト!戦闘中によそ見するでない!ヒャド!」
 あたしのコンビネーションアタックに手放しで拍手をするクリフトに向かって手に持ったスコップを大きく振り上げたいたずらモグラ。
 そのいたずらモグラにブライの放った氷の矢が突き刺さる。
 「す、すみませんブライ殿」
 「どんどん行くわよぉ!」
 こっちに勢いよく向かってくるいたずらモグラに対してあたしは腰を落とし、静かにその間合いがある一定の距離になるまで待った。
 そして、いたずらモグラがスコップを振り上げた瞬間。

 ズドン!!!

 渾身の正拳突きがいたずらモグラのどてっぱらに突き刺さり、そのまま前のめりに倒れ込んだ。
 集団で囲ってきていた魔物は気付いたら全て倒れ、戦闘が終わっていた。
 「・・・ふぅ。やっぱり戦いは最高ね」
 うん、こうした実戦での拳のぶつけ合いってやっぱり楽しいわ。
 普段は木偶を相手に技を決めたりしてるけど、なんか物足りなかったのよね。
 動いて反応のある相手と戦い、お互いの持てる技量をぶつけ合うのは本当楽しい。
 サントハイムのお城にいるとあたしの相手をしてくれる人って誰もいなかったから余計にこうした実戦による拳のぶつけ合いに飢えていたっていうのもあるけど。
 正直、ブライはちゃんと戦ってくれるからいいとして、クリフトがちょこちょこ戦闘中だというのにこっちを見てぼーっとしてることがあるように思うんだけど気のせいかしら……
 まぁ、ホイミは的確にというか攻撃1発喰らうたびに飛ばしてきてくるからアレなんだけど・・・
 その後も魔物たちと戦いながら進むこと少し





 「この立て看板があるってことはだいぶ北の方に進んだみたいね」
 「そうですな、それよりも姫様。少し休憩しませんか。流石に年寄りのこの身で長時間の移動は堪えます」
 「しょうがないわね・・・」
 「それではどうぞ姫様。こちらにお座りください」
 そういってクリフトは長い帽子の中に手を突っ込み、そこからビニールシートを取り出し地面に敷いた。
 本当、いつも思うけどクリフトのあの帽子・・・いろんなもの出てくるわね……
 そのうち、あの帽子の体積よりも大きいモノが出てくるかもしれないわね。
 その後、山道が続いたということもあって、ちょこちょこと休憩を挟みながら進んでいった。





 サントハイムのお城を出てから数日。
 「あ、あそこ。奥に家らしきモノが見えるわね!」
 「本当ですね、あそこがテンペの村でしょうか」
 「・・・ふぅ。やっとテンペに到着されますか。流石に長旅で疲れましたし、テンペの村では宿屋に泊まりベッドでゆっくりと休憩いたしましょう」
 「そうね、そうしましょうか」
 はやる気持ちを抑え、ブライの歩調に合わせて進み、テンペの村へとあたし達はやってきたのだった。

 第9話  とりあえず北に その2.終わり
 第10話  呪われし村  その1.へ続く





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最終更新日  2018年11月04日 06時30分02秒
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