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カテゴリ:ドラゴンクエスト4 導かれし者達
「う~ん・・・久しぶりにお城の外に出たけどやっぱり外の世界って城の中みたいに閉鎖的じゃなくて開放的で気持ち良いわね」 とりあえず城の外に出られたからまずは大きく伸びをしながら外の澄んだ空気を堪能してみた。 「さぁ!魔物たち!どこからでもかかってらっしゃい!このあたしがみんなやっつけちゃうわよ!」 「サントハイムの領地はこの大陸全土に及んでいます。私もお城から出るのは初めてですが、どこの町も素敵な場所だと聞いております」 ちょこちょこ抜け出してるあたしと違って初めて城から外に出たクリフトは外の景色を堪能するように見て感嘆の息を漏らしていた。 そんなあたしとクリフトとは逆に深いため息を1つ吐いたブライ。 「はぁ・・・姫様には本当、まったく困ったものですな」 ぶつぶつぶつぶつ・・・・・・・ またブライの小言が始まったわ・・・ 正直ブライの話は長いしつまらないのよねぇ。ま、外に出られた今はそんなブライの小言も気にならないんだけど。 「それで姫様、この後はどこに行かれるのですか?まずはすぐそこのサランの町に寄って準備をされてはいかがでしょうかな?」 「そうですね、ブライ殿の言う通りどちらまで行かれるかはわかりませんが、ひとまずそちらの町で旅の準備をされてみてはいかがでしょうか?」 「何言ってんのよ。そんなのしないわよ?」 このあたしの言葉に不服でもあるんだろうか?ブライとクリフトは生意気にも訝し気な表情を浮かべてきてるんだけど? 「そこの町で準備していきましょう。とかそんなこと言って、時間稼ぎして城からあたしを連れ戻す使者を呼ぶ時間稼ぎをするつもりでしょ?そんな手何度も引っかからないわよ」 「う、ぐぐg・・・」 ブライが苦虫をつぶしたような表情を浮かべてるわ。やっぱりそんな魂胆があったのね。 「はいはい、というわけで。そこのサランの町には寄っていきません。北に行くわよ」 「わ、私は!私は姫様にどこまでもついていきますよ!!」 「ん、わかってるわ。クリフトはいつだってあたしの味方だものね」 「し、しかし姫様!」 「何?あたしの決定に文句あるわけ?嫌ならこのままブライだけ帰ってもいいのよ?」 「い、いえ・・・そのようなことは決して。それに、ワシは姫様の教育係。姫様がレディとしての恥ずかしい行動をとらないようお城の中だけでなく外での行動にも目を配らねばなりませぬ」 「そ、なら大人しく着いてくるのよね?」 「わ、わかりました・・・仰せのままに」 「よっし、それじゃ北に行くわよ!」 「北と言われると最初の目的地は山間部にあるテンペの村ですかな?」 「えぇ、まずはそこに行ってそこからグルリとフレノール経由で旅の扉のある場所まで行こうかと思ってるわ」 「旅の扉!?つまり、大陸から外に出られるということですか?」 「そうよ?」 「確かあそこの旅の扉はエンドール地方とつながっておりましたな・・・」 「エンドール。確かカジノで財源を潤わせてる場所だって聞くわね」 「まぁ、まずはテンペへと向かいますかな」 「そうですね、ずっとこのままこの場にいてはいつ追手が来るかわかりませんし」 「それじゃ、行くわよ~!」 第9話 とりあえず北に その1.終わり その2.へ続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年11月04日 06時29分42秒
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