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カテゴリ:ドラゴンクエスト4 導かれし者達
謁見の間に足を踏み入れたんだけど。なんかクリフトがおどおどした様子を見せてるんだけど?
「姫様やブライ様はともかく、ただの神官である私がよその国の王にお目通りを……とは。やはり私はそこで待っていた方がよかったのでは・・・身分というものがありますし」 「何言ってるのよ。あんただって今は立派なサントハイムの代表としてこのあたしと一緒に旅をしてるのよ?もっと堂々としてなさいよ」 「は、はい・・・」 王と姫はあたし達が入ってくるのに気付くとにこやかな笑みを浮かべてきてくれたわ。 「おぉ、よくぞ来た、アリーナ姫よ!久しいな」 「お久しぶりでございます、エンドール王」 「そなたらのことはすでにサントハイム王より伝令を受けておるぞ」 速いわねwもう伝令来てるのw 「何でも世界の行く末を案じ、力試しの旅に出るとはまことに感心なり!!」 あ、お父様はそういう風に伝えたのねwあたしは別に世界の行く末なんてどうでもいいんだけどさwただただ力試しをしたいだけなんだけどね。 「別にそんな大層なものじゃないわよ」 「それで、少しばかり頼みがあるのじゃが、良いか」 「何かしら?」 「アリーナ姫の強さは噂に聞いておる。是非武術大会に参加して優勝してほしいのだ」 まさかエンドール王から参加してほしいってお願いされるとは思ってもいなかったし、これは願ってもないお願いだわ。 横にいた姫が大きくため息をついてから口を開いてきた。 「実はお父様が皆に約束をしたため、私は今回の武術大会の参加者と結婚をしなくてはならなくなったのです。でも、もし優勝者が女の人だったら私は無理な結婚をしなくてもすむでしょう。お願いです!!どうか武術大会に出てくださいまし!」 「姫様でしたら、自分に勝った人と結婚するとか言い出しそうですね……ダメだ、望みがなさすぎる……」 「実はわしも後悔しているのじゃよ。すまぬがアリーナ姫、どうか頼んだぞ」 「あのアホ……いや、軽はずみの王のせいでなんたることに・・・ぶつぶつぶつ」 「王直々のお願いだもの。断るわけにはいかないわ。とにかく武術大会に参加して優勝すればいいんでしょ?カンタンカンタン、あたしに任せてよ」 「気軽に頼みおって。わが姫にもしもことがあったらどうしてくれるというのだ。ぶつぶつぶつ」 エンドール王の話を聞いてブライがまたブチブチと小言を言ってるわw まぁ、でも今回ばかりはブライのそれに同意するわ。 だって、ねぇ?娘の人生を何だと思ってるのよ。勝手に相談もせず優勝者と結婚させるって公表するとかひどい話だわ。 エンドールの姫を助けてあげたい。したくもない結婚をするのはやめさせてあげたい。 まぁ、あたしなら間違いなくお父様を殴ってから丁度良い機会だし自分で参加して参加者を全員返り討ちにしてやるわね。 しっかし、優勝者と結婚するのが嫌なら自分で参加すれb・・・・いや、それは無理そうね。 見た感じあたしと同じくらいの歳に見えるけど見るからに温室育ちでひ弱そうだもの。 「さって、それじゃ。早速参加してくるわね」 「頼んだぞ。アリーナ姫よ」 「お願いします。アリーナ姫」 エンドール王・姫に見送られあたし達は武術大会参加者の入り口へと向かっていった。 第22話 参加したいんだけど! その2.終わり 第23話 武術大会開幕 その1.へ続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年02月17日 12時43分20秒
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