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『敗者復活戦』《凡人の独立編》 第17話
(メルマガ敗者復活戦保存版) 久しぶりの『敗者復活戦』です。 以前発行していたメルマガを一部手直ししながら進めていくつもりです。 読み流していただければ嬉しいです。 『敗者復活戦』の物語を初めから読みたい方は⇒こちらへジャ~ンプ! それでは、始まり始まり! 訪問販売、そして店頭販売での経験は、大学へ行くより貴重なものでした。 しかし、故郷に帰ってその経験を活かすことが出来るのか?。 現実の壁の前では立ち往生するしかないのか?。 第17話スタート! ●仕事を探して、鉄筋屋へ就職! 故郷に帰って来てからは職探しです。 数ヶ所面接を受け、家から然程遠くなく、給料も中では一番良かったので簡単に決めてしまいました。 田舎の高校の普通科卒で、大学は夜間部に行っていたものの中退でしたので、何の資格もなく、一流の会社など無理でした。 おっと、夜学中退と書きましたが、正確には学費未納のため除籍となっていました。 情けない話ですね。 やはり楽あれば苦ありで、何も考えずに横浜で仕事をしていた報いだったのかもしれません。 故郷に帰って来て、初めて自分の立場を認識できたわけです。 さて、皆さんは鉄筋工事を御存じでしょうか。 建設現場で生コンを型枠に流し込むわけですが、それだけですと非常に弱い。 強度を増すために型枠の中は、鉄筋が縦横に組んであります。 阪神大震災で、倒れた高速道路から鉄筋が剥き出しになった映像は、覚えておられると思います。 あれですね、あの工事を遣るわけです。 最近では、構造計算書偽造問題で有名?になりましたので、説明の必要なしと言われる方も多いでしょうが念のため。 最初に工場、いいえ工場ではなく鉄筋加工場に行った時は驚きました。 野晒しなんですね。 クレーンと鉄筋を曲げて加工する機械はありましたが、雨の時などはカッパを着て遣るわけです。 私も幼き頃は鍛冶屋の息子、後には時代の流れで鉄工所の息子でしたから、鉄筋加工の仕事に抵抗はなかったのですが、一人で経営していた父の工場も屋根らしいものはありましたので、ちょっとショックでした。 それに、職人さんのなかには背中に彫り物があるような人もいましたので、当時の気持ちを正直に言えば「地元に帰って来て、俺は何をしてるんだ」と惨めな思いになったのは事実です。 しかし、よく考えてみれば大型クレーンを覆うような屋根付の工場では、莫大な費用が掛かるでしょうから、無理なのは当たり前の話だと納得もしました。 それに、現場では雨の中作業を遣る事も多いわけで、合理的と言えば、これほど合理的な話はないわけです。 私の場合は、営業見習いで事務所の仕事の手伝いしていましたので、プレハブの2階とは言え環境は良く、優遇されていたと思います。 しかし、30人位いた職人さんから中々口を聞いてもらえません。 職人さんたちは日当制で、休めば当然金が入ってこないわけです。 給料制の若造が優遇されて面白いわけがありません。 何とか口を聞いてもらいたい、職人さんたちと溶け込もうと、自分なりに努力しました。 これは、後々良い経験になりましたね。 ・・・続きをお楽しみに!。 それではまた。 当時の気持ちを正直に書いていますが、ネット上で検索すると、鉄筋加工会社も私が知る四半世紀前と様変わりしています。女性も現場に出ている会社もあるようです。この変化は凄いです!!!クリックよろしく! 『敗者復活戦』の物語を初めから読みたい方は⇒こちらへジャ~ンプ! 会社のサイトです。 こんな仕事をやっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008/08/25 09:08:17 PM
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