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Kapperです。
今回は最近買って読みました小説、 ”まおゆう魔王勇者”が非常に面白かったので 感想替わりに今回のブログにします。 ●”まおゆう魔王勇者”とは 西洋中世ベースの仮想ファンタジーを元とした世界観で、 ドラクエを中心とした勧善懲悪RPGのアンチテーゼとして、経済学的なスパイスを混ぜ 魔王と勇者が手を取り合って世界平和を求めるストーリーが醍醐味です。 作者が2chに投稿した結果より賛否批評を受けながら 書きあがった小説でネットで大きな人気となりました。 現在は文庫化し、店頭でも購入できます。 文庫化したメリットとしては本来の内容では 多くの社会科学的なキーワードの解説が乗っており参考になります。 また興味のある方は下記のまとめサイトにて本文を読んでみてくださいな。 魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」@ wiki ●賛否両論? ネットにて育てられた小説ですが、 実は批評には多数の賛否両論あります。 Kapperのコメントは下記の通りです。 1.自由主義(リベラリズム)的な考えで、イデオロギー的な所がある? 封建社会的な所からの逸脱や自由と平和がテーマなのでそう見えるかもしれません。 確かにそれは事実の一面かと。 Kapperの様に右も左も一度は染まりきって混ざり合っている年寄り世代は良いんですけど、 対象としている若い世代へはちょっと煽動的にも見えますよね。 ただ新聞等の現代マスメディアの偏向ぶりを見る限りでは、 こんな程度大した問題ないでしょう、気にするほどではないのでは?と思います。 今はネット社会がありますので賛否両論考える意見や機会は多数ありますし。 2・技術や歴史や思想が時系列的にぐちゃぐちゃ? もちろん意図的に時系列を混ぜて書いている所は想像できます。 ただ、技術や思想に全くの連結性がありませんのが残念。 現実世界からのそのまま過去の事例を持ち込んでいるので 尚更気になるのかもしれませんね。 3・過去の世界背景の投射した描写? 世界史の文化圏の擬似的表現にも読めなくない所があります。 ・16世紀の新大陸(魔界)、EUキリスト教圏(3国同盟)、 イスラム教圏(中央諸国)? ・13世紀のイスラム教圏(魔界)、東ローマ帝国(3国同盟)、EUキリスト教圏+十字軍(中央諸国)? 根拠のない勝手な解釈ですが、読み手にとっては様々な解釈で読み取れます。 良くも悪くも解釈出来る様に書かれています。 日本国外に翻訳されて出版されたらケチ付けられそうだなぁ。 4・軍事的な解釈に誤りが多い? これも一応。Wikipediaでも見ながら書いて欲しかったかな、と。 特に戦史関係。 ●面白い点 まあVictoriaやCivilizationみたいな歴史ゲームや世界史が 好きな人にはツボではないかと思いますw 対象としている時代背景が16~18世紀と推定されますが、 どう見ても産業革命以前のVictoriaですw 神(読者)の視点から見て、世界に色々な技術フラグがたって、 世界市場貿易、生産性向上+多元主義が広がっていく様はまさにVictoriaそのものw 大分笑わせて頂きました。 TRPGベースでVicやるなよ、って感じですw いやあ斬新ですね。 中身も世界史の教科書をランダムにイベントをなぞっているので、 その手の人には分かりやすいし、ネタの展開も読みやすいです。 ただ、知識をひけらかすならもちっと勉強して欲しいなぁ。 残念ながら狼と香辛料の二番煎じは避けられませんよね。 もちろんコリアンジェノサイダーNayukiの衝撃程ではありませんw あれは別格ですかw いまでも読めます。 コリアンジェノサイダーNayuki あとは定番のボケツッコミ、恋愛ハーレムものも王道通りです。 ええ。 ●まとめ この手の小説のジャンルとしては斬新で面白いなと思いました。 特に世界史好きな方にお勧め。 興味のある方は一度読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 20, 2011 08:53:37 PM
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