サッカー「秋春制」について。
今日本サッカー協会がJリーグを「春秋制」から「秋春制」に移行しようとしている。 当初は犬飼が言っていたが、犬飼の案は「冬もやる。サッカーは冬のスポーツ」という訳のわからない持論を展開していた。 冬にサッカーをやるとどうなるのか? 実は3月からJリーグ開始だが、3月の山形対名古屋の試合の写真を掲載します。 くれぐれも言っときますが、「3月」です。 雪でラインが見えなかったり、あまりにも寒いので医務室に運ばれたサポーターの方も・・・。 選手もたまったものじゃないでしょう。 名古屋の選手は試合終了後、「風呂を準備してくれ(切実)・・・」「秋春制なんて絶対に無理!」「死んじゃう」等等。ユーゴ出身で雪に慣れていそうなストイコビッチ監督は「こんな雪が降るだなんて・・・」と絶句していた模様。 実は日本は世界的に見てかなりの豪雪地帯。山形や札幌はモスクワよりも降雪量が多い。 なので寒さ対策だけでは日本で冬に試合をやるのは不可能になるのだ。 ならヨーロッパ見たく「ウィンターブレイク」を設ければという話にもなるが、日本の気候を考えれば12月中旬~3月中旬となり、夏にかなりの過密日程となる。 秋春制にするもう一つの理由に「夏の方が暑くて選手のパフォーマンスが下がる」と言うのがある。 が、日程がまず無理。秋春制どころか現状では「夏春制」になってしまう。 犬飼に検討しろ、と言われて作った協会作成のスケジュール・7月中旬開幕~5月末終了(6月は代表月間だから)。・冬の平日は基本的にリーグ戦無し(平日=夜試合だから客が入らない)。・その他の要目、例えば月の国内公式戦(リーグ・ナビスコ)はできるだけ6試合に収めるとか、同じクラブのホーム・アウェイを3回続けないとかは現行の通り。サッカー批評による、もし07-08シーズンを無理やり秋春にしてみた場合のシミュレーション要目・カレンダーは07年8月スタート、08年7月終了・日本代表・ACL・CWCのスケジュールは現行で・J2のクラブ数が最大になった場合を想定し、試合数42(22クラブ2回戦)・ACL参加4クラブ・ナビスコは07年08年と同じ試合数とする・天皇杯も現状のままとするそして起こりえる事1、2月と6月は代表戦で埋まるので試合できない。 (2月は中旬に1試合しか入れられないのでいっそ全休にしてキャンプ期間に)2、上記6月の理由で、5月に無理やりでもリーグ戦を終わらせるしかない。3、開幕はできるだけ暑い時期を避けようとしたが、目いっぱい詰めて8月中旬が限度。4、そうやって出来上がったスケジュールは、全週平日試合あり(辛)、オールスターは1月2日(笑。1月1日に天皇杯決勝があるのに・・・)。5、例としてA代表もACLも五輪代表OAにも参加するガンバの中心遠藤選手の日程をシミュレート 。 遠藤選手は2月のクラブキャンプ時期以外、毎週2回試合。オフは1週間…(死んじゃう)。 こんなことが起こりえる状態となった。 選手にメリットが無い。 それでも秋春制を薦める人は選手のことを考えていない。 長々と書きましたが、ま、現状は日本は春秋制が良いでしょうね(アジアが春秋制が大半だし)。ちなみに「クラブ数も代表戦も減らさない」という前提で作られたその他の案でも、1月2月に試合して、それでもまだ夏の試合を無くすことはできていない