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January 13, 2014
カテゴリ：珍島の自然
碧波の港は珍島大橋が開通するまで、
向かいの海南を行き来する連絡港でした。 この港から珍島の中心地までの街道は それは大層な賑わいでした。 けれども珍島大橋が出来た後は、 木浦  碧波済州道へと一日1度の船が行き来するだけの みすぼらしくさびれた港町になってしまいました。 この村には老人神を祭るお堂があります。 村人から大切に祭られてきたのですが 数年前、この村の村長がキリスト教の信者で 老人神は迷信・・・と 海に投げ捨ててしまったそうです。 それからこの村には 悪いことが続いたので 海から老人神を救い 再びお堂にお祭りしたそうです。 昨日偶然・・お堂の前を通り 老人神を写真に収めてきました。    なんとも可愛い老人神でしょう  では碧波老人神の物語をご紹介します。 ずいぶん昔のことです。 ある夏の日、碧波港から海南への渡し船に 10名ほどの客を乗せ船がでました。 しばらく進んだのですが碧波港から大声で 船頭を呼ぶ声が海風にのり聞こえてきました。 「おおーい！わしも乗せてくれ。急用ができたんじゃーー」 船頭は心の底で舌打ちしました。 船はだいぶ進み、戻ってまた漕ぎ出すには面倒です。 けれども老人のことも心配だし、 客が「戻って老人を乗せよう」と言うので 船を碧波に向けて旋回しました。 櫓に力を入れて、 先ほど旋回した海を何気なく見た船頭は青ざめました。 なんと大きな竜巻が天を突き船に向かって来るのです。 船頭は死に物狂いで櫓を漕ぎ、必死で港に船を着けました。 気を静めた後、先ほどの老人を探したのですが どこにも見当たりません。 土地の人々は「そりゃたぶん老人神が、 心優しい船頭と客を助けるために船を引き返させたんだ」 その後、土地の人々は小さなお堂を建て 「老人神」を祀ったそうです。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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