フェルディナント・フォン・シーラッハ 『犯罪』は渋い
犯罪著者:フェルディナント・フォン・シ-ラッハ価格:1,890円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る 今日の朝食;きゅうりと大根のぬか漬け、大根葉の味噌汁、玄米粥。5時に起きたら、既に朝日がさんさんと照りつけていました。蝉も大合唱です。 最近、読んだ本です。ヘレン・マクロイの本を買ったら新刊案内が入っていて興味を持ちました。(出版社の思うつぼですが) 筆者はドイツの弁護士。実在の事件から着想を得た短編集で、受賞歴もあると鳴り物入りの宣伝。早速、読んでみました。 感想です。ネタバレも少し含むかもしれません。興味をお持ちの方はお気をつけ下さい。 職業柄か、お国柄か、淡々とした語り口が印象的。移民の多い国なので、人物名がドイツ国外のものは少々分かりにくいです。 どこかで聞いたことがあるようなお話が多かったです。ミステリーではないので、落ちもないです。 私には数に異常な執着を見せる少年が出てくる「緑」と、突然、恋人を食べたくなってしまった青年の話「愛情」が印象的でした。 宣伝の割りにはあっさりした本でした。翻訳物の限界でしょうか、どうして海外でそこまで評価されたのか分かりませんでした。原書は文章がいいのでしょうね。