カテゴリ:政治・社会・ビジネス
小沢党首誕生とポスト小泉を絡めた、まるでダービーの予想番組のような ”自称”報道番組が垂れ流されている。 田原のサンデープロジェクトは、したり顔で消費税UPの予想。 消費税は、上げたければ上げればいい。 しつこいようだが、国民が逃げていくだけだ。まあ、それを防ぐ意味で、あえて格差社会 (逃げたくても逃げられない一定数の国民を確保するための)を創出しようとしているの だろうが、どっこい、市場主義社会には”相場”というものが存在する。 日本では、”負け組”といわれている集団にも、特定の国には、喉から手が出るほど 欲しい人材も居るのである。 実際、企業などでも、国内では失礼ながらあまり重宝されない方が、海外生産拠点で 指導に従事し、再評価されるケースは結構ある。 ただし、短期間ではあるが。 (私の知る限り、多くのアジア、特に中国の企業では、ノウハウを搾り取ったあとは、 信じられないぐらい冷たい扱いをするのは珍しくない) 日本の悲劇は、官僚というドメインエキスパートに一般解を求めてしまうところにある。 今日の報道系番組で気になったのは、サンデーモーニング(TBS)。 フランスの若者たちのデモで、政府が方針転換したことにかこつけて、全学連世代を 懐古・再評価するようなコメントが乱発されたことである。 学生運動の主たる要因は、”赤線廃止”であったとする説、韓国でも”キーセン”廃止の 直後、学生運動が盛んになった事例をも考え合わせると、番組内で「あの頃の若者は 真剣に国をかんがえていましたよね~」というその連中が、一気に日和って、大企業に まるで麻疹が治ったかのように、何食わぬ顔で就職した事実が、明解になる。 数千年前の古代ギリシアにも「近頃の若者は・・・」という一文があったという。 日曜の朝から、過去は総べて美化する、低次元の懐古主義は見たくなかった。 ”デモ”という力技で政府を方針転換させることが、民主主義の発露だとは思えない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/04/16 09:43:51 PM
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