テーマ:稽古(629)
カテゴリ:武道・スポーツ・健康
月曜日の稽古場は、本当に寒い。 土曜日に使っている会場に比べると、まさに極寒である。 それでも、参加者の気合は衰えていない点、こちらが戒められているような気もする。 回数を増やしてきた、”トランプ稽古”での腕立てなどでも、最初の頃は、本当に 「腕が折れるんじゃないの?」とまで感じた、女性会員も、今では、細いながらも 平気でこなしている。 大体、1回の稽古で、腕立てだけで、延べ120回はこなすことになるのだが、 特に苦しそうでもない。 67歳のおっさんなど、終盤は、”パンッ、パンッ”と、ロッキー並みに両手を打ちながら 腕立てをこなす余裕である。 以上は、あくまで補強であり、今回の稽古は、素手を場合の突き技の攻防。 特に、顔面を狙われたときの受け返しと、中段(ボディ)への効果的な反撃を かなりの量、稽古した。 素手の拳同士の攻防は、グローブをつけた場合に比べ、まさに”桁”の違う多様性と 難しさがある。 稽古を少しでもサボれば、あっという間に受け技を突破される恐怖が常にある。 かと言って、「受け損なうのは相手の責任」と、本気でブン殴る気持ちの乗った突き でなければ、攻防の稽古自体が、絵空事になってしまう。 近距離で、顔面の攻防を真剣に稽古していると、真冬でも、2~3分で、かなりの 汗をかいてしまうものだ。 事実、私もかなり真剣に相手をする、ベテラン組などは、時々、「怖い」と本音を 漏らすが、それは、実はこちらも同様である。 瞬間、合わせたカウンターでお互いの手首付近が交錯し、「カキッ!」と骨がまるで 木刀同士で打ち合うような音が、頻繁にするため、見ているだけでもかなりの 緊張感がある。 最後は、女性会員用に、体重差、筋力差のある相手との組手における”崩し”を 紹介し、反復訓練した。 世上、その辺りの道場で紹介されている護身技術は、正直、絵空事が多い。 身体のない(軽い)ものが、自分より遥かに重い相手を、”巻き込む”かたちで、 制圧するのは、生半可な修行では不可能である。 したがって、修行の途上段階では、相手を崩し、これ以上は無理と判断したら、 逃げる時間を稼げるような、崩し方が重要になってくる。 なんとか、この冬のうちに組手(スパーリング)で、使えるぐらいまで習得して欲しい と思っており、事実、いいところまで来ている。大したものだと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[武道・スポーツ・健康] カテゴリの最新記事
|
|