カテゴリ:武道・スポーツ・健康
トーナメントは実力伯仲の、A・サワーとブアカーオの準決勝のみ興味があったが、 あまりに両者、技術的にしっかりしすぎていて、僅差の判定でサワーが決勝へ。 決勝戦、サワーはブアカーオに蹴られたローも効いていたのか、一度負けている ペトロシアンに敗れた。 実力差というより、あの体重であれだけリーチがあるペトロシアンを倒すのは、 非常に難しいと思う。 また、コンパクトにカウンターを取りたがるサワーは、身体が正面を向き気味で、 それが裏目に出てしまったようにも見えた。 リザーブファイトの佐藤VS城戸は見応えがあった。 このところ、スタイルチェンジ(キックとK-1の違い)に悩んでいた佐藤も、今回は 同じキックの世界の相手なので、伸び伸びと戦い、素晴らしいパンチで決めた。 自演乙・長島は荒いガードを突かれ、中国の散打の先週にKOされてしまったが、 中国の選手の一発目のフックは、謂うところの「鉤突き」であり、あれをまともに 喰らってはたまらない。 ボクシングのフックとは、当ててからの「効き」の違う打ち方で、うちの稽古でも、 素手で相手の顔面を横から打つ時には指導しているスタイルである。 まだ武術からスポーツに移行され切っていない、散打だからこそのものだろう。 ワンマッチで、武田幸三の引退試合があった。 武田の師匠でもある、往年の名選手長江国政がセコンドについていたが、 開始前から目を潤ませているのが印象的だった。 相手は、この大会の初代チャンピオン、A・クラウス。 正直、ガチンコでやったらヤバイ組合せと思って観ていたが、開始早々、 ローキックの名手・武田が逆にローを効かされてしまった。 その後はクラウスの連打を浴び、ダウン。 二度目のダウンは、正直、武田自身が右目が見えなくなって、戦意を喪失して いるのがわかるほどの痛撃だったが、レフリーの角田氏は、武田を燃え尽きさ せてやりたいと思ったのか、何度も立たせた。 真剣勝負では危険なケースだが、そこはクラウス。 頭部にダメージを与えないように、無理に後ろ廻し蹴りまで繰り出す。 クラウスっていい奴なんだな~としみじみ思った。 本来、引退試合はエキジビジョンマッチで良いのである。 ムエタイのベルトまで掴んだ、武田幸三、見事な散り際だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/10/27 01:30:37 PM
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