カテゴリ:政治・社会・ビジネス
お恥ずかしい限りだが、初めて聞いた。 「南北問題」というのは、以前から知ってはいたのだが。 日経によれば、EU内の経済格差の問題、という意味らしい。 今回、さすがのギリシャも、緊縮財政派が多数を占めるという選挙 結果にホッとするのもつかの間、報道を見る限りでは、当のギリシャは 「金融危機の引き金を引いたのは米国だ(=リーマンショック)」など と、ピントのずれた発言を繰り返している。 EUの両頭だったドイツとフランスにも、フランスの政権交代をきっかけに、 失業率傾向の格差など、客観的データと相まって、不協和音も出てきて いる懸念すべき状況である。 ちょっと想像力をたくましくしてみると、同質の問題は、今後数十年の 間に、アジアでも起こるであろう。 一般工場労働者の賃金一つをとってみても、JETROの調査によれば、 中国の月額480ドルに比べて、ベトナムは183ドル。 最近注目されているミャンマーに至っては、95ドルである。 もちろん、賃金がすべてではなく、それぞれの国に様々な価値観はある というものの、この格差の中で、意図するしないに関わらず、経済圏が 作られていくわけである。 簡単に「アジア共同体」なんて絵空事を口にする政治家もいるが、 この格差をどう吸収していくか?という、現実的な解を示せてから 提起して欲しいものである。 私は、こんなデータも読みこなせないその手の政治家が跋扈している分、 EUよりもアジアの将来が不安である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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