テーマ:稽古(629)
カテゴリ:武道・スポーツ・健康
長期の休みには、自分のための稽古として、技術面での研究をしている。
正月に引き続き、GWには「受け」の技術に工夫を加えることにした。 「弧拳」と呼ばれる、手首を内側に折り曲げた時の外側の関節部分を 受けの中で本格的に活用するようになったのは、40代の半ば頃からだ。 現存する多くの会派同様、私も「弧拳」に関する認識は浅いものだった。 多くの技術書などに紹介されている「弧拳受け」は、防御技術として 見ると、リスクばかり大きい、形骸化されたもので、「型(形)」から 適当に解釈したものと思われる。 深く研究してみると、素手による真剣な攻防の中で、自分の指を痛めずに 開手による「掛け」や「掛け崩し」などを行う場合の流れの一部に、この 「弧拳」が非常に有効なことがわかってきた。 研究した結果を組手で試す(勿論、手加減されては困るので、相手は私が 弧拳を研究中であることは知らない)なかで、面白いように活用できる ことが体感でき、いまでは「このためにあるのでは?」と思う位に、自分 のものになってきた。 土曜日はグローブ着用なのでこの技術は約束組手でしか使えないが、どの 参加者も、私が受けに弧拳を使っていることを判別できないようだ。 素手での組手も行う月曜日にしても、メンバーがもっと研究心を持てば 私に受けられた時の感触から、弧拳を使っていることはわかるはずだが、 こちらもまだ気づいていないようである。 もちろん、稽古体系として組み込めるレベルまで、練習方法などが確立 できたら、紹介するつもりではいるが、まだまだ汎用的なものにはなって いない。 稽古の奥は深く、やるべきことはまだまだある。面白い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/06/08 07:57:00 AM
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