テーマ:ニュース(99431)
カテゴリ:政治・社会・ビジネス
11歳以降の私にとって、8月は特別な月である。
親戚を訪ねて広島に旅行に行き、原爆記念館他を見学してから、一気に太平洋 戦争について興味が沸き、普段は聞き流していた父や祖母、曽祖母にあれこれ 尋ねるようになった。 鹿児島出身で、台湾からの引き揚げ者である私の父の一族は、戦後一念発起して 全員で関東に移住するとともに、父が小さな工場を立ち上げる頃には、自分たち の戦争の時の苦労をそれなりに昇華し、私に伝える時には、かなりオブラートに 包んで伝えていた傾向がある。 子ども心に気付いた私は「真面目に聞くから、本当の事を教えて欲しい」と懇願 し、結果、皆、重い口を開いてくれた。 それでも父だけは、今になっても「苦労はしたが、国中がそうだった」という 姿勢を崩さない。私は尊敬している。 そして、8月は広島の原爆の日から長崎の原爆の日、そして8月15日という 流れの中で、毎年ひとつ歳を取る。そういう月になった。 家庭を持ってからは、その傾向はさらに強まり、毎年少しづつ、当時に関連した 知識を深めるように努力している。 息子は、小学生の頃に自発的に始めた「さつまいも1本で1日過ごす」生活を、 中学校になっても変わらず続けている。 主要メディアのひとつである地上波TVは、年々、戦争を寓話化してしまう傾向 すらあり、もう当てにはできない。 私は自分の家庭、友人たちと、勉強し、意見交換をしつつ「たった70年前」の 戦争を無駄にしないようにしたい。 原爆そのものを非道としながらも、「使用したアメリカを恨む」という短絡的 な心情に固執しない被爆者の皆様が語る「事実」は、今、地元の若者に引き継が れつつある。 また、アメリカでも原爆投下に対して「必要はなかった」と断ずる書籍も、O・ ストーン氏などが現している。 が、残念ながら現職のオバマ大統領は、腰抜けと追い込まれた挙句、丁度この 時期に、イラクへの空爆を行った。 「70年前」がさらに近く思えてくる。 14_0727-29-018e posted by (C)kirk1701 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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