カテゴリ:映画・本・音楽・ドラマ
発刊されることを知らず、慌てて購入した。
学生時代、既につかこうへいは作家活動に主力を置き、TVでも大晦日に 「つか版・忠臣蔵」を演出してみたりと演出家という範疇を超えた活躍をして いたと記憶している。 そして私が社会人になる頃「娘に語る祖国」で在日韓国人であることを公にした 頃から、作家としての力量は明らかに低下し、北区つかこうへい劇団を立ち上げ るころには、そこそこ名のある俳優・女優をスポーツ新聞などで持ち上げたりす る言動に、寂しさすら憶えていた。 氏を見直したのは、訃報に接したときである。 現代では若死にの部類に入る短命、サッパリとした遺言に、高校時代から作品を 追いかけ続けた我々の様なファンを「裏切らなかった」と感じたものである。 今回「正伝」と銘打つ氏を描いた作品を、誰が書いたかと一瞬不安になったが、 氏と青春時代を共にした長谷川康男氏が書いたと知り、安心して読み進めている。 氏の黄金期に期間を絞ったタイトルであることも嬉しい。 一気に読むのは勿体なく、本文中の時代に合わせて、家にある氏の同時期の作品 などを再読しながら、若き日、夢中になって読み、観た「才能」の輝きに思いを 馳せつつじっくり楽しみたいと思う。 ![]() DSCF2131 posted by (C)kirk1701 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/01/24 06:17:44 AM
コメント(0) | コメントを書く
[映画・本・音楽・ドラマ] カテゴリの最新記事
|
|