素浪人ブログ

　日本一の長寿国日本では、信じられないニュースだ。
　平均寿命が53歳のマラウイの年金に関するニュースは、
　丈寿の国の日本人には、ユーモラスにさえ思えるニュースだ。


マラウイはアフリカの真ん中ではないが、
真ん中あたりの小さな国だ。
南北に細長い国で、国土の四分の一が湖や川の国がマラウイだ。


過ってはイギリス領中央アフリカ連邦であった。
アフリカの年1964年に独立した国。
南北に伸びるアフリカ大地溝帯に乗る国がマラウイだ。


大地溝帯の谷は幅が約35～ 100 kmで、
南北に伸びる総延長は7,000 kmだと言う。
発見者は英人探検家ジョン・ウォルター・グレゴリーだ。


発見者に敬意を表し、
グレゴリー・リフト・バレーとも呼ばれる。
大地溝帯は「人類生誕の地」とも呼ばれる。



マラウイはアフリカの最貧国の一つ。
最貧民国で平均寿命が低い国。
そのマラウイの年金に関する話題が身にしみる。


　日本の平均寿命は女性で87歳で男性が79歳だが、マラウイは53歳が平均寿命だという。日本もかっては人生50年の時代があったから、特別に驚くことはないかも知れないが、でも、現在も53歳の平均寿命の国があるという現実は、驚きの現実だ。そのマラウイの年金問題がとんでもないと、もめていると言う。年金の受け取り開始年齢が、平均寿命より後で、女性が55歳で、男性が60歳の法案が成立するかも知れないから、反対運動が起きた。日本は男女同年だが、マラウイは女性が5年も早く、年金を受け取れる。でも、平均寿命が53歳で、年基金受け取り権利が女性55歳で、男性60歳では、国民の何パーセントが年金を受け取れるか想像も出来ない。


　人生50年が日本人でも、マラウイの平均寿命年齢53歳は衝撃だ。平均寿命53歳以後の年金受け取り開始年齢への反対は当然で、法律の成立などありえないとは思うが、年金受け取り年齢から、20年以上先にある平均寿命の日本人には、不謹慎ではあるが、ユーモラスな感じさえする。そんな、複雑な気持ちで見るアフリカの国、マラウイのニュースである。
　

　マラウイの労働組合は年金受け取り開始を４５歳まで引き下げるように求めているという。労働組合の要望も日本的感覚ではユーモラスな話だ。45歳の年金受け取りなどは、理解し難い。そんなニュースに、世界は広いと改めて思う。紀伊半島の南東部、紀南の過疎地で、遂先穂とまで87歳の婆さんと話をしていたから、余計にマラウイの平均寿命53歳の衝撃的だ。様々の国があり、様々な人種の人々が、様々な価値観で暮らしているのが地球だ。自分達の常識も価値観も通用しない世界がいくらでもありそうだ。世界は広く、人類は複雑である。未だに平均寿命が53歳の国があるのだ。


　ちなみに日本は男女の平均寿命は世界一で。
　女性は世界一で、男性が世界三位。
　ザンビアやジンバブエはマラウイよりも低い。
　

　日本人は幸せな国民と言うことになりそうだ。







マラウイは「ＡＩＤＳ大国」で、
娼婦は１００％がＨＩＶ陽性だと言っても過言ではにという。