今年もレストランの「コラボイベント」に参加してみた。
昨年8月に定期的に訪れていたフレンチのお店で「コラボイベント」が行われ、パリの「パッサージュ53」(1月に閉店とし佐藤伸一シェフは新店開業準備中なのですね)で以前スーシェフを務めていたパリのイタリアン「ランコニュ」の檜垣浩二シェフが来ることを知り予約し楽しんだ。そして約1か月後にパリを含むフランスを旅行したので、その檜垣シェフの「ランコニュ」を訪れこれまた楽しんだのも以前ブログに記した通り。で、今年。やはりこの時期には檜垣シェフは一時帰国されいくつか「コラボイベント」をされる様で、その一つにちょうどタイミングが合うのがありましたので参加することにしました。御徒町「KOTARO Hasegawa DOWNTOWN CUISINE」の長谷川幸太郎シェフとの「コラボイベント」。長谷川シェフは渡仏から帰国後「ひらまつ」の取締役も務め独立、御徒町のお店を昨年末に開店されたとの事。そのお店に僕らは行ったことはありませんし既に予約困難店らしい。また独立前の「ひらまつ」シェフ時代もいただく機会は無かったので今回はなかなか楽しみではあります。ディナーは税込20,000円での設定。また飲み物はペアリング税込8,000円orペアリングハーフ税込4,000円とのこと。僕らはペアリングにしましたので一人税込28,000円ということになります。ワインぺリングは相対的に低料金設定、という事でいいのでしょうか。このイベントは昨年に続き今年2回目との事であり今日、明日で一回20名程度が「定員」らしい。今夜は満席であったのか最終空きがあったのかは分かりませんがほぼほぼそれくらいの人数でした。長谷川シェフ、檜垣シェフが各テーブルを回った後で、それぞれマイクを使い全体への挨拶をして始まる。そして料理毎にもそれぞれマイクで説明があるスタイル。へ~、こんな感じで進んで行くんだ。シャンパンで乾杯。アミューズ。上は檜垣シェフの「焼きとうもろこしクーリと利尻産塩水ウニ」。下が長谷川シェフの「河内鴨と黒オリーヴのタルタル仕立て シャインマスカット」。フランスの白ワインに進む。前菜。檜垣シェフ「高知産けんけん鰹のセビーチェ ソースビジュー」。さて。ワインペアリングはシャンパンも含め5種の様だが、次の前菜も最初の白ワインでの「計算?」となる。でも妻も僕も既にグラスは空いている。ですのでペアリングの他にいくつか追加のグラスをお願いする事にした。サービスの方と知り合いの一部のお客さんも既にそうしていたし。長谷川シェフ「リドヴォーのムニエルと足赤海老のクルスティヤンビスクのカプチーノ仕立て」。妻が得意とは言えないリドヴォー。でも揚げてあるし甲殻類の出汁が良い感じだし普通に美味しくいただけたのではないか。長谷川シェフ「フレンチドックとホワイトショコラ マデラソース」。まあ、所謂アメリカンドックですか。でも中身はフォアグラ等。実はフォアグラも妻がイマイチ苦手。それでもこれは「楽しい」し単純に美味いしこれまた良いんじゃなかったんですか。前菜的な位置付けは終了でしょうか。次に魚料理。檜垣シェフ「愛媛産真ハタのロティ フランス産ジロール茸のエミルション」。そして肉料理。長谷川シェフ「仔羊のロースト ニンニクピューレ 水ナスのポワレ」。これまた妻が苦手な羊(リドヴォー、フォアグラ、羊が苦手って!?フレンチ全然食べられないじゃん!!)。いやでもさすが、これも美味いんじゃないの。妻も無理無く食べていた様です。「〆」のパスタ。檜垣シェフ「長崎産剣先イカのトルテリーニ シトロンコンフィとイカのコンソメ」。檜垣シェフのパリ「ランコニュ」でもそうだし、昔荻窪にあった伝説的?なイタリアンのお店でも日本人好み?に「〆にパスタ」なんだけど個人的にもこれは嬉しい。そして今夜のメニューも素人の僕的なへんてこりんの感想だと長谷川シェフの料理はやはりフレンチで且つ「ひらまつ」にもいらっしゃって僕みたいなその辺の普通の人間にも素直に美味い料理って感じ。そして檜垣さんの料理はさすが素人が想像する素材の味をより感じられるイタリアンを正に体感出来るというか世間一般的に言われる和食に近い(僕みたいな素人は特にそう感じやすい)美味さを楽しめた。今夜の客は基本長谷川シェフの関係の人が多かったみたいだから檜垣シェフのパーツの感想がどうだったのかな?という思いも少しはあったけどね。さて。シャンパン含め5種のワインペアリングに追加でそれぞれグラスワインを2杯ずつ楽しんだのだがソムリエさんから食後酒の確認。まあそりゃあ飲みたいよね、という事で注文。そしてデザート。長谷川シェフ「ブランマンジェ 桃のコンポートとグラニテ」。これは普通に想像しちゃうデザートかもしれないけど、やはりこういう普通、「直球」はどこかで欲しいもの(あくまで僕なんかには)。檜垣シェフ「ドラード ロワイヤル アラ トリュフ ノワール」。たい焼きか?まあ今夜のテーマが「お祝い、お祭り、集い、パーティー」だそうだから。トリュフがいっぱいですね。最後にコーヒー。以上、一人20,000円のコースにワインペアリング8,000円。追加のワインや食後酒は一人3杯だったけどグラス@2,000円だったかな。だから二人で計69,000円。ごちそうさまでした。今夜のディナーに限っては客のほとんどは長谷川シェフ関連というか「ひらまつ」関連でのお知り合いにも思えました。僕らは長谷川シェフとはなんの関係も無いし檜垣シェフとも昨年の「コラボイベント」で初めて少しだけお会いしパリの「ランコニュ」訪問時も奥様には大変素晴らしいサービスを受けましたが檜垣シェフとは挨拶も出来ず、ある程度まとめて話せたのは今回が初めてという状況。そういった中で「内輪の食事会?」みたいな今回のイベントに参加出来たのは貴重かもしれないけどアウェー感ではないけど何となく場違い感?みたいなのはあったかもなー。まっ、あまり考えずに自分で申込んじゃったのだけれどもね。とは言え。檜垣シェフは前回初対面の僅かな時間の印象の通りシャイな面もある大変丁寧な方だし、一方の長谷川シェフは見た目通りの優しい方で見ず知らずの何の影響力も持たない僕らなんかにも分け隔てなく応対いただき不愉快な思いなどは全く無かったです。そして何よりやはり料理自体は楽しんだのでパリ「ランコニュ」の再訪、新御徒町「KOTARO Hasegawa DOWNTOWN CUISINE」の初訪問をしてみたいものですね。やっぱり自分のお店での料理は「イベント」とはまた違った素晴らしさがあるでしょうし。......まっ、しばらくはパリには行けそうも無いし、長谷川シェフのお店は既に「超」予約困難店になっているそうですけど..........。