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テーマ:京都。(6067)
カテゴリ:日常・雑感
序幕「旅立ちの理由」鞍馬寺・貴船神社編
第一幕「由岐神社」鞍馬寺・貴船神社編 前回、鞍馬寺の入り口から、由岐神社までの部分を紹介しました。 鞍馬寺の入り口付近から、ケーブルで、多宝塔駅まで行けば、そこから本殿までは、わりと簡単にいけるルートもあります。 以前は、ケーブルを使ったので、今度は、まだまだ若い!!と言い聞かせて、意地でも自力で行くつもりでした。 そして、行ったはいいけれど、いやあ・・・、これを書いている今も、足の筋肉痛が残っています(^^; 話を戻します。 由岐神社を抜けると、写真はありませんが、お堂があり、中にはお地蔵さんが祀られています。 「川上地蔵堂」です。 このお地蔵さんが、牛若丸の守り本尊であったと伝わっています。 そして、この「川上地蔵堂」の反対側に、牛若丸が7歳から約10年間住んだと言われる「義経公供養塔(東光坊跡)」がありました。 ▲義経公供養塔(東光坊跡) しばらくすすんでいくと、先がとんがった円錐形の、やや場違いとも思える、近代的なオブジェが見えてきました。 これが、「愛と光と力の像」といい、鞍馬山の教えのシンボルになっているそうです。 ▲愛と光と力の像 鞍馬の教えとは、一言でいえば、「尊天」との合一、でしょうか。 パンフレットより引用してみます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 尊天とは、「宇宙の大霊であり大光明、大活動体」であり、私たち人間をはじめ万物を生かし存在させてくださる宇宙生命・宇宙エネルギーであって、そのはたらきは愛と光と力となって現われる。 愛を月輪の精霊ー千手観世音菩薩、光を太陽の精霊ー毘沙門天王(びしゃもんてんのう)、力を大地の霊王ー護法魔王尊のお姿であらわし、三身を一体として「尊天」と称するのである。 「月のように美しく、太陽のように暖かく、大地のように力強く」と祈り「すべては尊天にてまします」とお唱えするのである。 鞍馬山の信仰は、尊天を信じ、ひとりひとりが尊天の世界に近づき、ついには尊天と合一するために、自分の霊性にめざめ自分に与えられた生命を輝かせながら、明るく正しく力強く生きていゆくことにある。 宗派にも人種にも国境にもこだわることなく、一人ひとりの真のめざめと、共に生かされている万物の調和を祈るのである。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 愛と光と力が、それぞれ、月と太陽と大地に対応して、さらに、それらが、千手観世音菩薩、毘沙門天王、護法魔王尊に対応している。 それぞれ、等式で現してみると、以下のようになります。 ●愛=月=千手観世音菩薩 ●光=太陽=毘沙門天王 ●力=大地=護法魔王尊 これらをひとつに、いわば、三身一体にしたのが、「尊天」だといいます。 なるほど。。。 これは、日本神話に当てはめても、見事に繋がってきますね。 仏教と日本の神話の関係も興味深いところですが、今回はこれ以上は踏み込まないようにします。 ★九十九折参道(つづらおりさんどう)★ さて、「愛と光と力の像」を過ぎると、道は、本格的に九十九折れの登り道になっていきます。 この道を、「九十九折参道」といいます。 しかし、「九十九」=「99」のことを、「つづら」と読むというのは、考えてみれば、おもしろい。 何か意味があるのでしょうか。 なぜ、この「九十九」に「つづら」と当てたのか。 また、「つくも」とも読みます。 「つづら」を漢和辞典から、意味を見てみます。 【つづら】=「くずのつるで作ったかご。また、広く衣服などを入れるはこ形のかご。」 「つづら」を漢字変換でしてみると、意外にもけっこう出てきますね。 ●「つづら」=「葛・葛篭・葛籠・廿楽」 気になったのが、「葛」と「籠・篭」という漢字。 「葛」=「くず」=「九頭」? ここから、さらにすすめてみれば、 「つづら」=「葛篭」=「くずりゅう」=「九頭竜」!? ちょっと今、九頭竜をネットで検索などしてみると、加賀白山に九頭の竜が現われたとの話、戸隠に九頭竜がすんだとの話なども有名なようです。 さらに、全国に、「久須志神社」というのが、けっこうあり、この「久須志」は、「九頭竜」の「九頭」に繋がり、雷神、水神にも繋がりそうです。 そして、「久須志神社」の祭神は、「九頭竜大神」というのもありますが、意外にも「大己貴命」と「少名彦命」を祀っているところが多い! 「大己貴命」と「少名彦命」とは、九十九折れ道の初めの部分にあたる「由岐神社」の祭神でした! 思いつくまま、書いたので、ややこしいと思いますが、このあたり、何か繋がりがあるような、ないようなという感じですね。 「九十九(つづら)」とは、「葛籠(つづら)」=「九頭竜」=「雷神・竜神」となり、雷神・竜神との関わりもあるのかもしれません。 「葛籠(つづら)」という漢字自体が、よくみると、「籠」であり、竹冠に「龍」ですので、その関わりは確かだと思われます。 さらにいえば、おそらく竜神とは、蛇神でもある、と。 九十九折れ道という地名が、ここにあるということは、偶然かもしれませんが、そういった関係もあるのかもしれないと感じました。 また、すぐ近くの水と関わりの深い「貴船神社」との繋がりも、出てきそうです。 もうひとつだけ。 「九十九」とは「百」に「一」足らない数字。 だから、「百」という漢字から、上の部分「一」を取ってしまえば、「九十九」であり「白」になります。 ですから、「白」=「九十九」 ●「白」=「九十九」=「つづら」=「葛籠」=「くずりゅう」=「九頭竜」=「雷神・龍神」! そして、けんたまさまの「ことたまワールド」から使わせていただければ、「白」とは、「ハク」と読みますが、「白光」であると。 白光=八光=発光であり、「白」とは、光の象徴でもあることが分ります。 ということは! ●「光」=「白」=「九十九」=「つづら」=「葛籠」=「くずりゅう」=「九頭竜」=「雷神・龍神(蛇神)」! ということで、九十九折れの道とは、光の道である、などと言うつもりはありませんが(^^;、 九十九折れの道を上っていき、途中「中門」をくぐってさらに歩を進めていきました。 坂道は登り傾斜がけっこうあり、はっきり言って、かなり、ぜいぜい言ってました(^^; おいおい、まだ本堂へもいってないのに、これでは、奥の院なんて行けるのかなあと、ふと不安がよぎったりしました。 かなりの脇道へそれまくりましたが、ようやく本道に戻って、本堂へ!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 23, 2006 02:30:00 AM
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