霧の中の事件(??)
何やら深い霧の1日。どれくらい深いかっていうと、地面を漂う白いふわふわが見えるくらい。(で、思わずその辺走り回って、空気の流れを見てみる、と)一時は雨もけっこう降っていたので、職場の人たちが、すごい霧だなーとか雨だなーとか言いながら、外を見ていた。で、突然。『……おい、これ、火事だ!!』。指されたほうを見ると、向かいのおうちから黄色みを帯びた煙がすごい勢いでもくもくと。窓を開けたら、充満している煙のにおい。普段止まってる車がない、もしかしてお留守?!お向かいさーん、って怒鳴ってみたけれど、家の中まで聞こえるような距離じゃない。窓を乗り越えて、塀も飛び越えて行きたかったけれど、間に溝と高低差があるのですんごい遠回りだけれど、玄関から門を出てダッシュ。その間にも、職場では大騒ぎ。消火器を持ってこいだの、消火栓がどうだのと。道路のでこぼこに足を取られてぐきっていいそうになったけれど執念で持ち直し、ぜいぜい言いながらたどり着いて、玄関の戸をどんどんどん。……と、やっておいてから、もしかして、と思って横へ回った。そして思わずへたり込んじゃった。さっきと比べて勢いの弱くなった煙の根元には、煙突のパイプ………×××あとから追いかけてきた職場の人が、燃えてるの、って聞いてきたけれど言語中枢がショックで寝込んでいたので、煙突を指差した。火事じゃないと、職場に残ってた人たちにも伝わり、一同盛大にずっこけ。そこへ玄関の戸が開いて、そこの娘さんがきょとんとした顔をのぞかせた。……ごめんなさい、すごい煙だったから、火事と勘違いしました。ふかぶかーと頭を下げておいて、赤ーいお顔覆いつつ退散。誰ですか火事なんて言ったのっっ、と、もちろん炎を吐いた。だってすごい煙だったんだぞ、と、職場の人はしどもど。……ええ、ええ、確かにそうだったんですけれどもねっ。実を言うと就職したころに、このおうちは火事になったのだ。そのときは職場で最初に気づいたのは私で、2階が燃えてたからバケツリレーも手伝ったっけ、ずるずるロングスカートで。同じところから煙が出てたから、余計びっくりしたんだけど。ついでに、確かにすんごい煙だったんだけど。あああああ、空騒ぎ。恥ずかしー。……まあ、ほんとに燃えてなくてよかったんだけど。ついでに、職場残留組が119番通報なんてやってなくて、よかったんだけど。………うん、よかったんだけど、ほんと。緊張したのと火事場の馬鹿力(猛ダッシュ)使ったせいでしばらく胃の痛かった私でありました^^;(翌日からはひそかに筋肉痛だったし…何かと思えばこのせいだったのか)