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カテゴリ:旅行・海外情報
貨幣経済が主流の現代社会。
国際社会として物を動かす際に用いられる単位としての通貨。 現代の経済を表す指標としても当たり前のように紙幣や貨幣が使われている。 通貨同士も取引の対象となり、価格がその都度変動する。 今カンボジアの自国通貨は、リエル。 今日の市場価格は、1アメリカドル=3970リエル。 クメール正月前からドルを売ってリエルを求める動きが加速した為、4000リエルを超えるリエル高が始まった。 海外との取引が多いカンボジアでは、国内でもアメリカドルの普及率が高く、自国通貨のリエルはあまり人気が無かった。 今年の7月にカンボジア初の証券取引所がオープンする。 取引通貨は、カンボジアリエルのみ。 その影響でリエル高が更に進む可能性もある。 本来、貨幣供給量は、その国の経済動向を見る中で非常に大きなウエイトを占めるはずなのだけれど、ここカンボジアのように自国通貨とほぼ同じくらいに他国通貨が流通していると、実体経済の把握など到底出来ようがない。 カンボジア国内で現在保有されているアメリカドルが、どれくらいあるのか全く分からないのが現状だろう。 これでも実体経済は毎日当たり前に動いている。 日本ではどうか。 国が製造した紙幣・貨幣を日本銀行や政府が発行している。 極まれに日本銀行手動でドル買いの介入が行われるが、通常は市場にその供給量を委ねている。 今回、関東東北地方で被災された方々は、突然天災により資産や財産が奪われた。 その失われた通貨供給量を、日本政府が製造し日本銀行が発行する紙幣によって元に戻す。 それがなぜ簡単に出来ないのだろうか。 わざわざ国債を発行しなければならない理由は何か。 日本銀行が、被災者に義援金として新たに1兆円発行してお配りすることは何が理由でだめなのだろう。 対外的な円安やインフレを恐れているのなら、すでにデフレで円高の日本には丁度良いのではないか。 カンボジアの人々は、自国通貨を今まであまり信用してこなかったため、ここ20年の間に対米ドルでは価値が半分になった。 それでも人々は元気に暮らせている。 人件費や物価の割安感を売りにして他国と張り合おうとしている。 少々人件費等の割高感があった日本にとって、1ドル150円くらいまでの円安になることもあってよいのではないか。 これ以上赤字国債の発行はやめて、一度大量に日本円を発行してその分で国債残高を減らす。 円がやすくなれば、海外に出て行った企業も国内に工場ラインを戻して、安い質の良い日本製の商品が売りやすくなるのではないのか。 浅はかな私の頭で、ここ毎日考えているが、皆様はどう思われますか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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