テーマ:土器、石器(28)
カテゴリ:ふるさと自慢
2月3日の朝刊に、調査中の古河・江口長沖窯跡(えぐちながおきかまあと)が報道陣に公開されたという記事が載りました。半地下式の土器の窯跡は県内ではここだけ、全国的にも珍しいのだそうです。現場は旧三和町にあるため、私は遺跡があることさえ知りませんでした。また、土器そのものの知識もなかったので、いろいろ勉強になりました。
写真を見ると、すすで焦げた部分に臨場感があり、土器の破片も落ちていて、なにか今でも使っていそうな感じさえしてきます。ここでは須恵器(すえき)と呼ばれる土器を焼いていたそうです。 日本で古くから作られていた土器、土師器(はじき)は、野焼きで作られたため、もろかったのですが、大陸から伝わった技術で作られた須恵器は窯を使って高温で焼き上げられたため質がよいとのこと。 この窯は9世紀後半の頃のものと推定されています。平安時代ですね!周辺には他にも窯跡があり、ここで作られた須恵器は栃木県小山市、埼玉県春日部市、千葉県我孫子市などでも確認され、水運を利用して流通していたらしいです。 6日には一般向けに現地説明会が行われるそうです。今月中旬までに調査を終え、埋め戻される予定とのこと。興味がある人はお出かけください。せっかく発掘した遺跡を埋めちゃうなんてもったいないという声もあるでしょうが、交通が不便(古河駅からバスで30分+徒歩30分)なので、しかたがないのかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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